紙の本
読者にこびてない(?)のも魅力
2001/08/08 11:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:麒麟 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学の助教授犀川と、教え子の萌絵のシリーズの第一作。淡々とした性格の犀川を軸に、温度の低い文章にのって話は進むが、それゆえに、ウェディング姿の死体が登場するシーンなどのインパクトはすごい。
もちろん、登場する謎も、謎解きも、本格ミステリファン納得のすばらしさだろう。ただ、私は過去にプログラマをやっていたことがあるので、コンピュータに密接したこの作品を、一層面白く読めたのだと思うが、コンピュータに無知な人、またはコンピュータと聞くと拒否反応が起こるような人は、この作品をどう読んだのだろうと疑問に思う。
コンピュータ関係にそんなに詳しくない私の妹などは、コンピュータ絡みの記述はさっぱり意味がわからなかったがそれを差し引いても面白い作品だとほめていた。なるほど、生物に疎い私が「パラサイト・イヴ」を面白く読めたようなものだろうか。でも、その妹も、パソコンは普通に使えるし、コンピュータが嫌いなわけでもない。嫌うほどの人であっては、やはり面白さも半減してしまうのだろうかと、その辺りは少し残念に思う(作品を残念に思うのではなく、面白さがわからない読み手の方を残念に思うのだけれど)。
万人にうけようと思っていない、読者にこびていない感じが、また、魅力的であるのかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
最初は語りや横文字が小難しそうで最後まで読めるか不安だったけれど、読んでいくにつれて気にならなくなりました。それもひとえに犀川先生と萌絵ちゃんのテンポの良いお喋りのお蔭かなと思います。所々に、独特の価値観や世界観が語られていて私の頭の中とは違うな、と感じました。
この作者の他の作品も読んでいきたいです。
発売当時は小学生。その頃にこういう物を書いていたんだなぁと驚きました。家にはワープロしか無かったので(-_-;)
投稿元:
レビューを見る
理系ミステリ、と称されることの多い森作品ですが最初に読んだときにはそのとっつきにくさに苦労したものでした。完全に文系人間のわたしには理解できない内容が多くて。
でもシリーズを読み進めるようになったのは、やはりその結末に圧倒されたからでしょうか。
物語が終わっても、読者が「その先」を想像する余地を残してあるのが森作品の特徴ではないかと思います。完全に完結しているわけではなく、「その先」がある。その続きが読みたくて次の作品に手を出してしまう。
そういう魅力が彼の作品にはあると思います。
犀川先生の底知れぬ人格にもまた、興味を惹かれます。
投稿元:
レビューを見る
かなり読み応えがあります。これにはまったら四季シリーズもでたので、ぜひそちらもお買いあげ下さい。読んだ人間にしかわからない四季ワールドがひろがる。注:飽きっぽい人はちょっとつらいかも。
投稿元:
レビューを見る
矢張り一作目から読むべき。納得する点、多々。「冷たい密室と博士たち」よりも引き込まれた。あっという間に読める。
投稿元:
レビューを見る
一番最初に読んだ森本。
S&Mシリーズ第1作。
ここから真賀田四季との闘いが始まる。密室ミステリ万歳。
投稿元:
レビューを見る
「F」は、独りぼっちなんですよ。 森博嗣の中では一番好きな本。 しかしwriteじゃなくてwallを使った方がいいと思いますが、どうですかね?
投稿元:
レビューを見る
森ミステリィ・犀川&萌絵シリーズ第一弾。
ヒヤッとするような鋭い思考の連続でドキドキします。
私は理系大学だったので、世界感に入り込みやすかったです。大学生の方はちょっと共感するかも?萌絵ちゃんの大学の犀川先生はみかけはぼさっとしているけれど、クールな推理でナゾを解明してくれます。
こんな助教授いたらなァ・・・。後の作品も要チェックですヨ。
投稿元:
レビューを見る
森先生の奥の深さに是非はまってください。
それに表紙がとても良いんですよ。
犀川先生と萌絵ちゃんのシリーズの第一弾なのですが、最近、萌絵ちゃんが戻ってきたんですよね。
その本についてはまた後程。
とにかく、読めば読むほど、発見がある本です。
投稿元:
レビューを見る
犀川&萌絵シリーズ第一弾にして森博嗣のデビュー作。浅田寅ヲ氏によりコミカライズもされておりますが、断然原作を押します。浅田寅ヲ氏の画力は素晴らしいのですが…犀川先生はあんなに格好よくない気が…。
投稿元:
レビューを見る
▼序盤で「トロイの木馬」の話が出てきた時点で、オチの予想がついてしまったのが残念。きっとこの本が書かれた時代には「トロイの木馬」はあんまり知られてなかったんだろうなぁ。時代の所為だ! ▼犯行理由が「天才だから」っていうのはどうなんだろう、と思った。ううむ、凡人の死知り得るところじゃないですかね? ▼一ページ毎に「にっこり」「微笑んだ」「笑った」が多すぎる……もうちょっと笑わないで! 「〜と言った」も妙に多かったです。推理小説だからトリック命かもしれないけど、もうちょっと文章に凝って欲しかった。(12/19 読了)
投稿元:
レビューを見る
S&Mシリーズの一作目にして今のところ一番好きな作品です。すべてがFになるってそういうことだったのか!と衝撃を受けました。理系っぽくて読みにくいという人もいるそうですが、理系っぽいとも読みにくいとも思わなかったので自然になじめました。
投稿元:
レビューを見る
S&Mシリーズではこれが最もお気に入りです。森ミステリの醍醐味が全て詰め込まれているという印象です。
キャラクタもストーリィもトリックも非常に魅力的。
著者の言葉選びのセンスには独特のものがあって、非常に好きです。
投稿元:
レビューを見る
衝撃のデビュー作。
本屋でこの白と銀の本を手にとってものすごくワクワクしたのを今でも思い出します。
とにかく面白かった♪文体や用語が理系独特で文系の私には思いもつかない世界を覗かせてもらいました。
犀川も萌絵も真賀田四季もしょっぱなから大ファンになった思い出の作品。
投稿元:
レビューを見る
再読しました。
初めて読んだときはさっぱり分からないって感じだったんですけど、森作品を大体制覇して、コンピューター関係の知識が多少入った今読むとかなり面白かったです。
しかし、工学博士の森さんしかあんなの書けないですよね、本当に専門分野って感じです。