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人の為と書いて「偽」。芸術に感動するという人間的経験が美学の問題にすり替わってしまったのが近代の病。等々、示唆に富む記述もあるのだが、過去と同様の事を繰り返し記述している箇所も散見される。「対治」と「同冶」についてだが、「同冶」は相対主義的に陥る危険性も孕んでいるように感じる。最終的には何かを選択する必要はあるわけだし。
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再読。
だいぶ昔に読んだことがあったのだけれど、ところどころ内容を覚えていた。
カモメのジョナサンのくだりや、ボランティアについての部分など。
この本の記憶だったのだなぁ。
仏教がからんだお話しも多く、五木さんの人となりが感じられた。
大学生の時、先輩と「対治と同治」について話し合ったことを、懐かしく思い出しました。
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究極のマイナス思考といわれる作者。五木寛之さんの本を読めるかどうかは、私の元気のバロメーターとなっている。「手さぐりで、自分の体験を生かし、内なる声に耳を傾けながら一日一日を乗り切っていく」ことに尽きると思った。