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2つ目に読んだ保坂。『空中キャンプ』と並ぶ1996年の奇跡。2作品が1冊にまとまったこの本がお薦めですが、あんまし売ってないので本屋で見つけたら買ったほうがいいですよ。
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黙々と読みながら身近な出来事の幸福を知る。
特に何かドラマが起こるわけではない、こうやって僕らは日々を過ごしているのだ。
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今年は個人的に保坂和志の飛翔の年となった。
これは野間文芸新人賞候補となったデビュー作『プレーンソング』と野間文芸新人賞を受賞した『草の上の朝食』との連作。
誰一人生活への強い意志を持たないこの部屋で展開される日常は彼の作風を見事に表現し切っていると言っていい。ある意味で魔術的リアリズムである。
猫や競馬のネタが頻出し、日常生活を描くのもまたこの人にとっては普通のこと。句点を使わずだらだらと流れる文だがどこか飽きさせない。
前作ではただの日常が描かれ、主人公の部屋で自己完結してしまった話も、後作では日常生活の一部としてだが恋愛に少しばかり焦点が当てられ、外の世界との関わりが描かれている。海へ行ったことで外への道が開けたのだろうか。
どこか青さを感じさせるが、この勢いを上手く包んだこの作品を彼の最高傑作に推したい。
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とても不思議な感じがした。別に何か事件が起こったりするわけでもないが、普通とはちょっとちがう登場人物達の日常がとてもおもしろく読めてびっくりした。
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うだつの上がらない青年のとりとめも無い日常系。ストーリーのゴール設定が無い系は苦手な上に、内容も猫と競馬という私にあまりかすらない。文体が面白い系だと読むがそうでもなく、逆に一文が長くて読みづらい。
誰だーこれを紹介してくれたヤツは!と思い出してみると「ニートの歩き方」の著者だった。
あっ、うんそ、れじゃしょうがないね。