紙の本
何度でも
2016/12/14 20:21
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投稿者:のきなみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大きな海にぽっかり浮かんでいる小さな島。見落としてしまいそうなくらい小さな島ですがその島の四季を、生活を淡々と描いているのですが何度でも読み返したくなる絵本です。
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信じるということ。
それは、
自分の知らないことについて、
人の言ったことを、
本当だと思うこと。
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深い絵本です。
「ちいさな島でいることは すばらしい。
世界につながりながら
じぶんの世界をもち
かがやくあおい海に かこまれて。」
このことば、胸にしみました。
谷川俊太郎さんの訳です。
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地味で美しい夏の絵本。私が知ってる中では、『少女ソフィアの夏』などのような、潮風の吹きこむ清々しさがありました。七本の木と十七のしげみと一つの岩で出来た森のあるばかりのちいさなちいさな島。靄が去り何も無いかのような島のささやかで豊かな自然がだんだんと明らかになり、そこに人間の操るヨットがやってきて、一匹の猫が島を探検します。この猫の生意気な感じがとっても可愛い。特に島の秘密を知ったときの顔がイイ。ちいさくもさまざまな生物が生態系をつくり四方を海に囲まれているちいさな島というのは、とても平らかな幸福感をもたらしてくれる。少女ソフィアの島も、十五少年漂流記の島だって、素晴らしい。夏の朝の成層圏も、島の幸福があったと思う。その小さな平らかな完全性の至福。一読でスカッとする!面白い!というのではないけど、何度もしみじみと眺められる、夏を味わう絵本です。
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絵本、「小さな島」を待合室で読む:
例によって、出たとこ勝負の、行き当たりばったりの絵本読みである。しかも、それは、本屋の立ち読みだったり、図書館から、借りてきたり、今回は、何と、歯石を除去に通う近所の歯科医院の待合室に置いてあった子供専用の絵本からである。海の中に、ぽっかりと浮かぶように描かれた「小さな島」、原題は、ゴールデン・マクドナルドというペン・ネームのマーガレット・ワイズ・ブラウンなる作者による、The Little island (1946年) 、イラストは、レナード・ワイスガードにより、訳は、谷川俊太郎である。このイラストを描いている人物は、そう言えば、年末に、ぶらり、本屋で、何気なく立ち読みをしたところの絵本、「たいせつなこと」(The Important Book)(1949年)の挿絵を書いていた人物と同じであることを思いだした。アメリカという国は、戦後すぐにでも、こんな絵本を出版して、親が子供に、ソファーやベッドで読み聞かせていたのかと想像するだけで、驚いてしまう。約70年という時間を経ても、絵本というモノは、色あせないものである。そもそも、Golden McDonald なるペン・ネームは、やはり、あのハンバーガーの黄金色に輝くアーチから、どういう意味合いで、採用したのであろうか?何故か、理由を知りたいものである。何ともユーモアがあって、面白い。小さな黒猫や魚や、小さな島にすら、お喋りをさせてしまうという手法により、海と島(世界)と、そこに依存して現に生活している全ての生き物たちに、その自然界のリンクと循環を、やさしく、簡潔に、子供達にも、(大人になりきれない子供・大人や、こどものまま大きくなってしまった大人)にも、短い言葉で、その挿絵と共に、示唆・想像させてゆく。やはり、絵本と挿絵とか、イラスト画というものは、不可分な関係性を有するモノで、文章化された言葉だけでなく、行間だけに止まらず、余白に込められた絵を通じて、何か、「絵本の中に、息づいている何ものか」が、想像力(心の創造性を培養する力)と共に、読み手である人間(親など)から、聞き手である(子供達)、或いは、自分自身へと、 作者になり替わって、訴えかけてくるような気がしてならない。それは、聞き手の中に、そういうものを育て上げる免疫力や薬になるのかも知れない。なかなか、哲学的な世界観を有する意味合いもあって、次の診察の待合の間には、少し早めに行って、もう一度、読み返してみることにしましょう。
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[墨田区図書館]
"マーガレット・ワイズ・ブラウン"がペンネームを5個も持っていたということは知らなかった。これはそんな彼女のペンネームの一つ、"ゴールデン・マクドナルド"の本。
先日、「この本をかくして」という"マーガレット・ワイルド"の本を勘違いして借りてきて、"マーガレット・ワイズ・ブラウン"の名前を再確認した際に知った事実。
この「ちいさな島」はコールデット賞も受賞したということに加えて、この画家とはゴールデンコンビだということから、読んでみたいと検索したら、既に「子どもと読みたい科学の本棚」で登録してあった!
さぁ、登録していたのは約3年前。遅くなったけど、今度借りてきて読んでみよう。
読み始めてすぐ、思い出したのは、ジェイソン・チンの「ガラパゴス」。でもこの本は特に進化の本でもないし、どちからというと緩やかに時間が過ぎていく様は、「ちいさなおうち」のような感じ。今回のように筆者と本の価値を知ってから読んだのでなければ、起承転結、奇想天外、ストーリー性、教訓性、などなど…が好きな私は「いい本だけど、うーん、どうかな」とするりと読み流していただろうな。いや、知ってはいても多少はそんな感じ(笑)でも確かにいい雰囲気、本ではある。この本を「いい本だ」、とじっくり読み取れる精神と心の成長を持てるのが理想なんだろうな。
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ゴールデン マクドナルド (著), レナード ワイスガード (イラスト), Golden MacDonald (原著), Leonard Weisgard (原著), 谷川 俊太郎 (翻訳)
ゴールデン マクドナルドはマーガレット・ワイズ・ブラウンの別名
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ゴールデン・マクドナルドは、
マーガレット・ワイズ・ブラウンのペンネーム。
美しい絵本です。
この絵本の 静かな情熱は、
大好きな絵本、斉藤倫さんの「とうだい」をおもいだしました。
いいなぁ。
島には
風が吹き 雲がすぎ
潮がよせたりひいたりする。
島のまわりを 魚がおよぎ
鳥たちが とんだ。
_いっぴきのこねこが
家族と一緒に ボートにのってやってきた。
「ぼくも ちいさな島かもね」
こねこはいった。
「そらとぶ ちいさな毛がわの島だ」
こねこは じめんをけって
くうちゅうに とびあがった。
「それが きみだってことなのさ」
ちいさな島はいった。_
ねこたちが去った後も、島はそこにいて、
虫や花や動物たちと季節はめぐる。
_よるとひるがきて、すぎていった。
夏と冬。
太陽とかぜ。
そして あめも。
ちいさな島でいることは すばらしい。
世界につながりながら
じぶんの世界をもち
かがやくあおい海に かこまれて。_
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何気なく子供が、猫さんの本だ。と選んだ本
初めてよんだのは、十数年前?二十年前?
この猫ちゃんが、心の隅っこに住み着いてしまい何度も、島に帰ります。
初めて読んだ時に、あっ、この本は一生そばにいてくれると、思った本です。