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函館に住む氏家鞠子は小学生の頃から母に嫌われているのではという思いを抱いていた。そんな母を火事で無くしたのは今から5年前だった。事故として処理されるも鞠子の中では自殺という思いが拭えない。母の不可解な自殺の原因を探るため、鞠子は上京した。
バンドを組みプロになる夢を持つ小林双葉。看護婦の母は頑なに彼女のテレビ出演に反対し続けていた。その反対を押し切ってテレビ出演した数日後、双葉の母は交通事故に会い帰らぬ人となる。
鞠子の章と双葉の章に分かれてそれぞれの立場から謎を解き明かして行きます。フィールドを逆転させて進めて行くので、偶に混乱した(笑)
この小説は一気読みがお勧めですね。時間を置くとどっちがどこまで辿り着いたのかという辺りを忘れて混乱比率が高まる気がするので。
色々と解決しない部分があって尻切れ蜻蛉感はかなりあるし、論点を摩り替えてる気もするのだが、この話の〆はこれしかない、と思わせる。この辺りは東野マジックだなぁ(笑)
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函館市生まれの氏家鞠子は18歳。札幌の大学に通っている。最近、自分にそっくりな女性がテレビ出演していたと聞いた――。小林双葉は東京の女子大生で20歳。アマチュアバンドの歌手だが、なぜか母親からテレビ出演を禁止される。「変身」に負けず劣らずドンドン引き込まれていく作品でした。読み出すと、だんだん続きが気になってきて、スラスラと読めてしまう。
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傑作! おすすめ。
小林双葉は東京の大学に通う20歳の大学生。母親との約束でテレビに出ることをきつく禁じられていたが、禁を破ってテレビのバンドコンテストに出演。すると、直後に母親がひき逃げに遭い即死、その後も奇妙な出来事が続く。
氏家鞠子は北海道に住む18歳の学生。子供の頃から自分が母親に全く似ていないことに悩んでいたが、中学生の時、自宅の火災で母親が焼死。いくつかのきっかけで母親の死が自殺ではないか、そして自分の出生には秘密があるのではないかと思い当たる。父親が隠す秘密とは何か、鞠子は東京へと向かう。だが、上京後、見間違えるほど瓜二つの女性がテレビに出演したことを幾たびと聞かされる。
双子以上にそっくりな双葉と鞠子を結びつけるものとは何なのか。二人の女の子が自分の出生の謎を解き明かす旅が、交互に綴られていき最終章ですべての謎が解き明かされ、二人はついに出会う。
先日の真保裕一『奇跡の人』に続いて文庫本にして450ページを越える大作。しかも自分の過去の謎を探るという点でも共通しているか。それを言い出すと、最近の日本文学はみな「宝探し」だと強引に論じる蓮実さんの『物語から遠く離れて』を思い出すが、この2作に関しては読後感が全然別種のものだ。
『分身』はすべての謎は解き明かされた後、ドラマティックなエンディングを迎えるが、その先の物語は読者に開かれたままブツリと幕は落とされる。ネタがばれてしまうので詳しくは書けないが、終幕が訪れても双葉と鞠子には残された問いは信じられないほど重い。そして彼女たちが抱える問いは、現実の世界の問題として現代医学が、そして(間接的にではあるが)僕たちが直面しつつある問題でもある。その問題の一面をセンセイショナルに描き出している。社会派というほど重い物語でもないが、爽快な読了感が得られる訳でもない。
僕はこの手のものの方が本格ものより肌に合うのかもしれないな。なにしろ『砂の器』だもんね。最初に読んだ大人向けミステリ。
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クローンの話でちょっと難しかったな。でも、ドキドキハラハラです。
ラストが私的にはイマイチだったかなぁ??
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二人の少女の視点で並行して進んでいく内容に、あっという間に惹き込まれてしまいました。
この話の肝はいろいろと思うところあれど、私が一番印象的だったのは、二人の少女が感じるそれぞれの『母の愛』でした。ぎゅっと胸を締めつけられるような、なんともいえない感動が大きくて、正直…たまりません。
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2004/8/24〜読み始めました♪
宮部の後なので、慣れた東野圭吾にしてみました。
多分、期待外れにはならないハズ!とは思う。
〜2004/9/9読み終わりました。
う〜ん、面白かった。
涙もした。
母になる経験をした者ならば、自分を置き換えて考えてしまうかもしれません。
チョイネタバレですが----
でも、ワタシは自分が産んだ子ならば愛しいだろう・・・と、思う。
うん、絶対に。
遺伝子は関係ないよ。
なので、向井亜紀の双子の男の子を産んだアメリカ代理母はスゴイと思う。
よくぞ手放せた・・・。
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医学サスペンスと言えば、このタイトルだから、どのような内容かおおむね分かるだろうと思います。確かに、細かいことは分からなくても、鞠子と双葉の両方の人間を見ることが出来る読者は、結末も予想されたものと思われるでしょう。
しかし、この作品は、それでも面白い。
医学サスペンスと言う性格上、どうしても「人間って何だ」ってテーマを突き詰められることが多いでしょうけど、この作品も後半に来て、分身となった二人の主人公、その代理母の愛情、さらには「元となった母?」の嫌悪感、、、などなど、一気に来ますので、それを受け止めるのが大変にながら読み終えました。
予断ですが、2つのストーリ視点とその絡み合い、さらにはラストシーンの視覚的効果などすごく秀逸で、映像美を見ているような気分です。北海道のラベンダー畑でロケして映画かできそうな作品って思いましたが、プロの映画監督はまた違った意見なでしょうね(^^)
2003.10.1
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函館の氏家鞠子。母親に愛されていなかったのではないかと心を痛める女子大生。
東京の小林双葉。アマチュアバンドのボーカルだが、母親にテレビ出演を厳しく禁じられる。しかし、チャンスを目の前に、双葉は約束を破り出演してしまう。
遠く離れた二人を結ぶ鍵を巡る物語。
出会えそうで出会えない二人のもどかしさと、周りにうろつく影の怪しさが一つに繋がったとき思わずガッツポーズです。
でも、本当にこんなことがあったらとても恐い。科学技術が発達した今、倫理面でどうしても問題になるところを強引に無視してやっちゃったらきっとこうなるなっていうのが本当っぽさを増してた。
二人の救いは、お互いが居たことだろうか?
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続きが気になって一気に読んでしまった。展開は読めるけど、引き込まれた。ラストは静かだけれど感動した。
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別の親を持ち、お互いの存在すら知らない年齢も違う鞠子と双葉。なぜか二人は瓜二つだった。二人とも母親の不審な死をきっかけに、自分の出生について調べ始めるうち、何者かに追われるようになる。二人の視点で物語りは描かれてあり、読みやすく先が気になるストーリでした。
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本当はサスペンスらしいです。読みやすさはいいんですけど、専門用語は理解に時間がかかる。人も入り組んでいるし。2人の少女はこの後どうして過ごしたのかなってのが気になる。
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札幌に住む18歳の女子大生と東京に住む20歳のアマチュアバンド歌手の女性。一見なんのつながりもない二人を徐々に引寄せていく数々の出来事・・・。まず、これから読む方は特に時代設定をしっかりしておかないと、冷めてしまいそうになります・・・。携帯電話もインターネットもない時代です。それを一瞬でも忘れると、ありえないくらいまどろっこしい。
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似ているなんてもんじゃない。まったく同じ人間が2人。いや3人。隠された事実を知った3人それぞれの心模様が逸品。女ならではの感じ方も描かれていて・・・唸る。
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『だって、あなたを産んだじゃない』
一言で言えば、クローンの話。分類としてはサスペンスに属するからなのかもしれないが、心理描写があまりにも表面的なものにとどまってしまっているのが少し残念。「年代を考えればすごい」と言ってしまえばそれまでだが、そういう台詞が出てきてしまうことこそ、不朽の名作とはなり得ない所以なのかと。
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なんでだろうと、続きがきになって一気に読んでしまった。ある日自分とそっくりな人がどこかに居ると知ったら・・よく出来た話だと思う。