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久々に凄い本にあたった
しかもフィクションなのに小説のように読みやすい(翻訳者:村上春樹)
銃殺で死刑になった兄ゲイリーによりギルモア一家(父フランク・シニア 母ベッシー 長男フランク・ジュニア 次男ゲイリー 三男ゲイレン 四男マイケル)は「時の人」となり、ドラマや映画で取り上げられる。この本は末弟マイケルが自分たちの家族を見つめなおす為にに書かれた。
この本が書かれた時点で生き残っているのはフランクジュニアとマイケルで、二人とも家庭を持つことはできなかった。
暴力と犯罪に明け暮れる家族の記録。
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表紙のオシャレ感
厚くて重くて、普段和食しか読まないので二段組みに慣れてなく、読みずらいなと積んでいる
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自ら望んで死刑になったゲイリーギルモア。その弟が書いた、モルモン教から続く流血の歴史をまとめた作品。あまりにも不幸まみれで憂鬱な気持ちになること請け合い。昨年読んだ本の中で最も面白かった。
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借。ノンフィクションは苦手で読まず嫌いだったけど、村上春樹訳というので挑戦。結果、本当に読んでよかったと思う。とても丁寧に書かれているのがわかるし、誇張もせず淡々と書いているのに、心にぐりぐりと押してくるものがある。本を読むときに文字の間には自分の感性というものがあるとおもっているのだけど、この本はすべてが文字で説明されていて、全て委ねて最後まで。読んで面白かったではすまされない、購入して保存に決定。久しぶりに買うべき本だと思った1冊
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長く陰鬱な内容をじっくりコツコツ読み進めていくうちにギルモア一家への親近感がわきおかしな郷愁がわいてくる。作者も村上春樹も意図したことではないと思うけど。トラウマのクロニクルとはよく言ったものだが、今となっては古い時代の話でとてもいい風化を感じる。
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アメリカの片田舎、とあるモルモン教徒の閉鎖的な一家を襲う不可解な事件の数々。殺人犯となった兄を持つローリングストーン誌の記者によるノンフィクション。
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厚くて表紙もいまいちだし、手を伸ばせなかったのだけれど、読み始めたら止まらなかった。
社会的に重大な意味をもつ殺人事件があって、それの原因というか「因果応報」てきな物を犯人の弟が見ようとするのだけれど、漠として掴めず……。
それでも、その時代のアメリカの空気はよく伝わったし、親子関係、なにがその人に最も影響をもたらすのかもよくわかった。
村上春樹の訳も、本人の文体は押さえ気味ですごく読みやすかったと感じた。
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読んだきっかけは村上春樹が翻訳したことと主人公が偏頭痛持ちであったこと。
偏頭痛に悩んでいたこともあり、この物語のなかに漂う不気味な雰囲気は良く理解できる。芥川龍之介の歯車も同じような空気感があったがこの人も偏頭痛持ち。
常に頭痛の中にいるような救いようのない気分が共感できたしその雰囲気がうまく翻訳されていることにも村上春樹の力量を感じた。
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モルモン教がどういう宗教か、というところが肝。
家族に伝わる、悪の神話の告白。
作者は書くことによって救われたのか、否か。
そして読む者は?
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まさに心臓というか、心を貫かれたような作品でした。
アメリカの暗い側面が残る地域で暮らす家族の物語から始まり、家族の中で起きてしまう、諍い、暴力、そして犯罪。
決定的な犯罪を行ってしまった家族の一員によって、残された家族は様々なトラウマと重い贖いを抱え続ける。
そんな中にも愛情は生まれ、そして喪失されていく。その喪失は落差による反動でとても大きなものになる。
家族、兄弟、生きること、死ぬこと、それらに自分はどう向き合っているか?そんな深いことを考えさせる作品でした。