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紙の本
テレビゲームと癒し
2000/07/27 14:36
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投稿者:シダクニヒデ - この投稿者のレビュー一覧を見る
やれやれとこぼれるため息。状況は変わっていない。
この本が書かれたのは家庭用ゲーム機プレイステーションが発売されるあたり。今や、あの頃から数歩進化した家庭用ゲーム機が発売され、テレビゲームの映像も、質も大きく変化をみせた。だが、テレビゲームを取り巻く周囲の冷ややかな視線は変わっていない。状況は相変わらずだ。
たとえば昨今、若い犯罪者がでるたびに、その彼が遊んでいたテレビゲームソフトのタイトルが新聞の紙面を騒がす。あたかも、そのテレビゲームが犯罪を促進させたかのように。
だが、そんな思考停止に本書は疑問符を投げかける。
もし残酷な描写が挿入されたテレビゲームをやって、残酷な心を持った人間になるとするならば、人助けするテレビゲームをやれば、やさしい心を持った人間が生まれてもいい。
精神科医であり、この本の筆者である香山リカさんは臨床の立場から、冷静にそう語る。
テレビゲームが精神に及ぼす影響を分析した研究資料はほとんどないことを正直に告白したうえで、彼女は実際にテレビゲームを媒介に患者と触れ合いつつ、成果を重ねていく。真摯なその姿勢は、ゲーム好きならずともグッとくるはず。
(シダクニヒデ・ゲーム推薦家)
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