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科学を計る ガーフィールドとインパクト・ファクター みんなのレビュー
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紙の本
インパクトファクターというコンセプトがいかなる歴史的経過をたどって今日の姿になったのかを知るための好著
2002/01/31 05:08
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:詠み人知らず - この投稿者のレビュー一覧を見る
ユージン・ガーフィールド博士は、ISI社の創設者であり、インパクトファクターの産みの親です。インパクトファクターとは、1論文あたりの引用回数の平均値を計算したもので、学術雑誌の格付け、ひいては研究者の格付けのための、ほとんど唯一の客観的指標として広く用いられています。
化学者であったガーフィールド博士はジョンズ・ホプキンス大学で陸軍医学図書館(国立医学図書館の前身)依頼の機械索引法開発計画に従事しているときに、主要雑誌の目次を切り貼りして配布するというアイデアを思いつき、『カレント・コンテンツ』を始めました。その後、引用関係に着目し、サイテーション・インデックスを作り出し、その副産物としてインパクトファクターをはじめとした指標を編み出しました。
この本はガーフィールド博士とISI社のあゆみを紹介しているわけですが、それとともに、今日これだけ重要な指標になっているインパクトファクターがどのような根拠と方法論的検証とテクノロジーに基づいているのか、そのようなコンセプトは、いかなる歴史的経過をたどって今日の姿になったのかということについて紹介しています。
著者の窪田氏は紀伊国屋書店で海外出版社との折衝にあたり、その中でガーフィールド博士と個人的に知り合いとなりました。この本は、様々な文献とともに、ガーフィールド博士への直接のインタビューを元に書かれています。
本書は1996年に書かれたもので、その後の5年間に、“Web of Science”をはじめ、ISI社でも多くの新しいサービスが開始されています。また、インターネットの普及によって、文献検索の手法自体にも大きな変化があって、本書の記述の中にはすでに時代遅れになっている記述もあるのが残念です。この点は、続編に期待したいと思います。
序章 ユージン・ガーフィールド再訪
第1章 科学者と情報
第2章 カレント・コンテンツと科学コミュニケーション
第3章 サイテイション・インデックスがひらく世界
第4章 インパクト・ファクターと科学
第5章 ノーベル賞とラスカー賞
第6章 科学を計る
終章 I am an information scientist
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