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紙の本

専門家が弱者イジメに手を貸さないための杖

2001/10/27 18:19

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:山中由紀 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 著者は、1934年、鹿児島県に出生。精神神経科の医師で、大学教員でもある。診察室や研究室にいる時間に負けないくらい、患者の自宅や職場を訪問している点で特徴的である。話し好きの人だが、書くことも苦にならないらしく、著書は多い。その中で一冊選ぶとすれば、私なら本書を推す。
 公害や労災職業病の被害者たちが、救済を求めて時に裁判にまで訴えるのは、絶望と怒りを駆り立てられるほど痛めつけられたせいだと私は思っているが、その時、医師や科学者などの専門家たちが世間やマスコミに与える影響は、巨大である。
 著者は言う、「専門家は時として被害者にとって救世主的な役割りをも果たすが、時としてその専門的知識ゆえに、既成の概念にとりつかれてとんでもないマイナスの役割りをも果たすことがある。また、行政や企業にその権威を利用され弱者の被害を拡大することに手を貸すこともある」(「はじめに」より抜粋)と。
 本書は、このような見解を持つにいたった著者の赤裸々な体験談の集大成であり、水俣病において専門家が果たした役割の話が中心である。あちこちに書いたものの寄せ集めであるから、どこからでも読むことが出来て、とても便利。専門家を目指す人ばかりではなく、専門家にいつどこでお世話になるかもしれない一般市民にとっても、有為な一冊であろう。なにせ、専門家の陥りやすい穴を事前に把握できるのだ。この本こそ、「転ばぬ先の杖」である。

 目次は以下の通り。

はじめに
1 来るなていうたで
2 こころの通訳
3 被害者こそ教師
4 生きているうちに救済を
5 裁かれるのは誰か
6 病気を生活の中でとらえる
7 たけのこ塾の試み
8 環境庁、内部文書に本音が
9 教科書
10 現場にこそ専門家が
11 命の灯をかきたてながら
あとがき

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