紙の本
爽やかな毒後感
2001/10/27 09:51
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投稿者:びたるん - この投稿者のレビュー一覧を見る
食べ物に焦点を絞った“まるかじり”シリーズが著者のエッセイでは有名であるが、著者本来の鋭い人物観察は、食べ物の事以外のエッセイにおいて、より顕著に頭角をあらわしてくるように思う。その中でもこの本は、世の中のバカをあげつらって大笑いさせてくれる。美術展におけるバカ、寿司屋でのバカ、などなど、素晴らしい出来である。中でもこれだけは読んでほしいと思うのが、オープンカーにのっている人をバカにしているエッセイで、これは、大笑いしながら、もう、感心するしかない。
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いやあ、おもしろい。そして読みやすい。この読みやすさ、やっぱり文章力なのか。
しょっぱなの三馬鹿大将の章でもう爽快な気分になりました。そして、メインともいえる「現代貧乏旅行」、いつまでも続くくすぐったい感覚で笑ってしまいます。おじさんネタの章には参りましたが、すぐさま自分もおもしろいもの見たさに旅行に出たくなりました。自分が行くとここまでおもしろくないんだよなぁ。
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ああ!!!もうやってくれるよ
東海林先生!!
清貧がトレンディだなんて(笑)
しかもなめ茸にアソコまで
突っ走れるなんて(笑)
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脱力系エッセイの雄、東海林さだお先生によるエッセイです。今、貧しいことが貴重だ!と貧しさを追い求め温泉旅行に繰り出す「現代貧乏旅行」をはじめ、「日本盛り合わせ旅行」、「ジワジワ輪島」、「韓国B級グルメツアー」と、旅行ものを中心に収められています。
発想の豊かさとやる気のなさが両立して、良い感じに力が抜けきった名作です。
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風呂は狭くて汚くて、ぬるくてチョロチョロで。
部屋は狭くて汚くて、ゆがんでるのがよい。
「現代貧乏旅行」というエッセイが最高に面白いです。
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「ニッポン清貧旅行」3
著者 東海林さだお
出版 文藝春秋
p16より引用
“スーパードライをとりあえずけなす。
ああいうのはビールじゃない、と言う。
飲んだあと鉄っぽい味が残るんだよね、などと言う。”
漫画家でありエッセイストである著者による、
日常や旅行などの出来事について描いた一冊。
お寿司についてからB級グルメツアーについてまで、
いつもながらの楽しい文章とアイデアで書かれています。
上記の引用は、
グルメ馬鹿についての項の一文。
某有名グルメ漫画の影響なんでしょうか、
物事を批判的に見るのは姿勢の一つとして、
悪くは無いと思いますが、
食べ物に関してあまりにも多く的はずれに批判するのは、
好きではありません。
同著者の丸かじりシリーズと同じくらい、
食べ物に関する話題が多いので、
減量中は読まないほうが良さそうです。
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この人の本は実は結構読んでいるんだけれども、着眼点がいいとか発想が面白いとかいうこと以前に、文章力が凄い。短い言葉に「文学」を感じさせる。引用したのは韓国旅行で犬鍋を食べたときの懺悔というか言い訳というかそんな一節なんだけれども、素晴らしい表現力に嘆息する。
デリケートな問題を見事に書き切っている。
言葉っていうのはこう使うんだ、と教えられているような気がする。
映画の名台詞のような「酔える一節」がこの人の文章には、ある。
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この一冊はすこぶる面白いんだけれど、これまで読んだ東海林作品とは少し違う。ちと辛口にて、それがまたよい。そこにはしっかり配慮もあって、ホッとさせてくれる。
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先輩から借りたエッセイ。寿司の騒ぎがサイコーだった。寿司は好きなんだが寿司屋が嫌いと言う人が多いという。確かに入りづらい。店主が
「さあ、何から馬鹿にしましょうか」というポーズになる。笑いました。1993年の内容。懐かしい時代を思い出しました。