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3冊目にして心から「村上龍って面白いじゃん!!」そう思わせてくれた一冊。よく人は死ぬし、端々エグいけど、テンポ良すぎてあっという間に楽しく読めた。続編らしい『半島を出よ』が気になるところ。
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オタクとオバサンの殺し合い。互いが復讐を繰り返し、武器はどんどんパワーアップ。最後はとんでもないことに。作品中に使われている音楽は半分ぐらいしか知りませんでしたが、最後まで読ませるパワーがすごい。映画化されているらしいですが、あの女子大生は誰が演じているのかしらん。
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8月18日購入。同日読了。村上龍は中田関連の本で読むのをやめたのですが,半島を出よにちょっと興味が湧いたので久しぶりにこれを読みました。やっぱ,こういうありえないばかばかしい展開のお話だと光るなあ。
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~内容(「BOOK」データベースより)~
孤独なコンピュータおたくの6人グループのひとり、スギオカは、刃渡り20センチの山岳兵用ナイフをジーンズのベルトにさし、白昼の街に。尻を突き出して歩くおばさんの喉にナイフを押し、水平にひいた。ミドリ会という名のおばさんのグループのひとり、ヤナギモトミドリが死んだ。ふたつのグループの殺しの報復合戦を、「恋の季節」「星の流れ」「チャンチキおけさ」等々昭和の名曲をバックに描く。
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最初は単なる復讐の応酬だったのが、だんだん人殺しゲーム化してきて、相手のオバサンチームもパワーアップ、何人も人が死んでるのに、とにかく面白いお馬鹿な話。
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半島を出よの余韻が残った状態で読んでみたわけですが、これはこれでもの凄く楽しめたのでとても良かった。イシハラはこの本の中でもやっぱりスゲエ。
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「半島を出よ」のイシハラとノブエの基になっている作品。
ジャンケンにムダに考えを巡らすイラハラたちといい、顔のパーツがおかしい女子短大生といい、
自分たちがいかに「当たり前」のなかに普段居るのかを考えさせられる。
オバさん集団との抗争も、「不満」というところで繋がっていてそれで成立してるような気がする。
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56/100 No.68「長門有希の100冊」
このお話の広がりにはまいりました。
ナイフからトカレフ、そしてランチャーロケットに燃料気化爆弾へと武器がデカクなる。
最後の燃料うんちゃらなんかは調布市を丸ごと吹き飛ばす勢いがあるんだぞー
このバカげた戦争はなんと、お宅の青年たちと「ミドリ会」なるおばさんたちの戦いなのだ。
な、ことよりもわたし的に一番印象に残ったのは、やはり「花びら女子短大」女子寮にいる娘。
左右非対称の顔を持つこの娘がいかに凄いか・・
「・・ひびが入って青空が割れ、かすかな風に舞う黄金色のイチョウの葉が腐乱死体の皮膚の切れ端に変わり、嘔吐物を再び飲み込んでしまったような気分に襲われた。」
ひょっとして燃料気化爆弾より凄いかもと思わせる表現でしたー
この小説、映画になってるんですけど、この娘の役だれなんだろー気になる。
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図書館に単独ではなかったので、自選小説集4巻を借りる。
「コインロッカー・ベイビーズ」と「だいじょうぶマイフレンド」に挟まれ、
サブタイが「破壊による突破」。そうか、破壊による突破か。納得してみよう。
前後2作は、若い時に文庫を買って読み、たぶんまだ実家にある。
後者は並だが、前者は村上作品の中で一番好き。思い入れもある。
でも、年を取って保守的になってくると、村上作品は少し遠くなってたかな。
そんなわけで「昭和歌謡大全集」です。
「半島を出よ」につながっていなければ、このタイトルだけじゃ絶対読まなかったと思う。
悪趣味なブラックユーモアに満ちた、とんでもない話。でも面白かった。
若者6人グループと、おばさん6人組。何の接点もないはずの彼らの、復讐合戦。
それは別に友情のためではなく、些細なような深甚なようなプライドのため?
彼らは実は似た者同士、コミュニケーション能力が低く、帰属意識もなかった。
でもこの戦いの中で、どんどん、生き生きと元気になっていく。
一方で暴力はエスカレートして行って、普通にナイフから始まったものが、
ダスキンにくくりつけた出刃包丁からトカレフから、まさかのロケットランチャーを経て、
まさかまさかの結末の無茶苦茶さには、いやもう唖然茫然。
笑うしかないですよ。
作者も面白がってると思う。筋だけじゃなく文章の毒が半端ない。素晴らしい(笑)。
彼らが自分の言葉で「チャンチキおけさ」の哲学的な深層を語るシーンで、
めちゃくちゃ腹を抱えました、私は。
ちょっと引っかかったとこも、覚え書いておきます。時代を感じた部分。
ずっと「おばさん」と強調され、ネタにされ揶揄されてる彼女たちだけど、
まだ30代半ば過ぎ。今の時代じゃ、まだまだ現役な気がする。
それと、彼女達は最初の犯人をゲーセンから割り出し、子どもをはじくけど、
現在は悲しいことに、小中学生でも凶悪犯罪の犯人になり得る。
そこらへん、少々古い感じがしまして、仕方ないけど残念なような。
若者たちと共通する、閉塞と自己中傾向はイマドキもまさに全盛だけど。
それから個人的な残念、「半島を出よ」を先に読んだ以上、
彼らの誰が生き残るのか、あるいは残らないのかは既にネタバレだったこと。
そして映画のキャストを知ってしまっていたので、
若者たちはかっこいいし、おばさんたちは美しい人でイメージが出来ちゃって、
地味でしょぼくて不遇(普通の範囲内だけど)な彼らを、
先入観なくイメージするのが、わりと難しかったこと。
こっちは回避できる失敗だったから、これから気をつけよう。
今借りてる映画を返す時、これ借りたいと思います。15禁なのかー(笑)。
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きっとこれを読むと村上龍が好きになる!大好きな作品
村上龍ファンには、おなじみの『ノブエ』さんや『イシハラ』さんが大活躍のお話
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最初はなんかつまらなくて、全然進まなかった。登場人物に感情移入できないんだなあ。
そもそも『半島を出よ』の登場人物イシハラとノブエの過去が書いてあるって事で、読んでみたくなったんだけど
彼らのグループは半端じゃなく異常で、とても共感できない存在。
一方のミドリ会もなんだかひでーおばさんばっかだし。
でも、スギオカが殺られたあたりから、だんだんと面白くなってきて一気にクライマックスへ。
一人ずつ殺り合っていくのかと思ったら、ミドリ会がロケットランチャーを持ち出してきたり、
最終的にはイシハラたちは燃料気化爆弾を作って調布一帯を壊滅させてしまうなんて、めちゃくちゃぶっ飛んでいる。
映画化もされているようなので、是非見てみたいと思った。
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映画から入ったけど、どっちも好き。
村上龍の小説の中でも異彩を放つ、「ニートvs負け犬女の死闘」の物語(といっても発表当時(94年)にはそんな言葉はもちろんない)。
この小説にはまともな人間は誰一人でてきません。つまり全員がキ○○イ。読み進めていく中で、あなたは単なる報復合戦の異常性というよりも、平時の彼らの一挙一動のグロテスクさに圧倒されることでしょう。
誰もが欠落感を抱えている、というのは90年代以後の日本人を語る上でのクリシェですが、いうまでもなく、この欠陥者たちは私の、そしてたぶんあなたの分身として存在し、甲高い馬鹿笑いをあげて血を流しながら今ものたうちまわっているのです。
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『半島を出よ』を読む前にこの作品を読んでいたら、もっと深く読み解くことができたかもしれない。
『半島を出よ』に登場するイシハラとノブエの過去というか下敷きとしての物語であり、ひいては、『半島を出よ』という小説そのものの下敷きともなっている。
『半島を出よ』において重要なテーマとなっているのは【自由】というものだろう。ぬるま湯に浸かったような危機感の欠片もない福岡という街が北朝鮮の工作員に制圧され、それを救うのが国でも県でもない、イシハラグループだった。彼らは手段は違えども個々の自由を尊重し、空気を読まず、和を尊しとしない。彼らが肯定するのはそれまで生きてきた環境の中で培った危機感であり、それを土壌にした意志だ。
本作『昭和歌謡大全集』においては、その【意志】の前駆のようなものが提示されている。著者は作中で、
“ なぜ、今、ハートがオープンになっているのか? それは、今、本当にやりたいことをやろうとしているからだ、今までは、やりたいことが何なのか、わからなかったし、第一、やりたいことなどなかった。 ”
と、ある登場人物に語らせる。『ストレンジデイズ』という小説の中においても、この【意志】とか【やりたいこと】というのは重要なテーマになっている。そこにスポットをあてる著者の作風が、僕は好きだ。
とはいえ、ストーリーとしてはいささか退屈するきらいもあった。それを補ってあまりあるのが『五分後の世界』を思わせるような兵器の描写や殺戮シーンの描写だろう。ここまで内臓に届くような描写をする作家は、村上龍以外に知らない。
そう考えると、ストーリーとしての面白さ、社会的な風刺、皮肉、問題提起、希望などを描いた『半島を出よ』は傑作中の傑作だろう。もう一度読んでみようと思う。
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冴えない若者達とおばさん達のはちゃめちゃな殺し合い。シュールでバカでキチガイじみてる若者の言動とおばさんの逞しさの中に見え隠れするシリアスな乙女心?を昭和歌謡が盛り上げる!
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リズム感良すぎて普通の倫理観では理解できないことの連続だけど面白く読めてしまう。読み返したくなる作品。ラストが衝撃的。