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原題:The Horizon
帆船時代の海洋冒険小説「海の勇士 ボライソー」シリーズの著者、アレグザンダー・ケントが別名義「ダグラス・リーマン」で書いている、英国海兵隊を舞台とした「栄光の海兵隊」シリーズ。
「紅〜」は第一次世界大戦(ダーダルネス等)が舞台。
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栄光の海兵隊シリーズ3巻
海洋冒険小説などでは余りクローズアップされない海兵隊が主役の作品。
大御所ダグラス・リーマンが著書なせいかしっかりした作品に仕上がっている。
読むべし
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前作の主人公デビッドの末の弟、ジョナサンが主人公(この作品だけ主人公がファーストネームで記されています)。1作目のフィリップがクリミア戦争、その甥デビッドが義和団の乱、で、ジョナサンは第一次世界大戦に出征しています。
それにしても、時代が下るにつれ、戦場の有様がどんどん狂気じみてきます。それでも前作は銃剣対大刀のような前時代感がありましたが、本作は…。
史上初めての総力戦。組織的な徴兵制度で補わなければならないほど兵の消耗度が高かった戦い。機関銃だの大砲だの手榴弾だので兵のからだや心は片っ端から破片になっていきます。読んでいてじめじめした塹壕の泥や死体や血や硝煙が臭い立ってきそうできついです。
一方前時代来、変わらないものもあります。従卒ペインとのやり取りはデビッドとスワンのそれと同じ(これをファンタジーにするとフロドとサムかも)。
なお、第一次世界大戦は「現代」らしいので、歴史物ですが「現代」にカテゴライズしました。
次はいよいよ第二次世界大戦です。