紙の本
80年代後半、日本における都市伝説ブームのきっかけ
2002/04/15 17:37
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投稿者:LEE - この投稿者のレビュー一覧を見る
80年代後半、日本における都市伝説ブームのきっかけとなった本。アメリカにおける都市伝説を知るにはまずこれを。『ドーベルマンに何があったの? アメリカの「新しい」都市伝説(ブルンヴァンの「都市伝説」コレクション2)』(ジャン・ハロルド・ブルンヴァン/新宿書房/本体2,500円)という続編もある。
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アメリカの都市伝説集。
都市伝説は今ではほとんど嘘だと分かっているけど、「なぜ語り広められたのか」「何を伝えようとしたのか」、真偽だけでなく解説していた。
確かに伝説や昔話と同じパターンだよね。俗信とはちょっと違うし怖い話だけでもない。
アメリカで1950年頃出回った都市伝説が形と流通形態を変えて、現代の日本にも生き生きと根付いているのが凄い。
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都市伝説入門だ〜と思ったら、がっつり民俗学の論文だった!
都市伝説はホラーではなく、戒めであったり、深層心理の恐怖やだったり、不可解なものへ嫌悪感だったり、その時代にある意味必要とされて口頭で人から人へ伝聞されていくものなのね。
現在は形を変えて、口頭からネット上での展開に形を変えているように思う。
変な家とか、近畿地方のとある場所の話とか。
それも時代のニーズによって形態変化したといえるのかも。
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アメリカに流布する都市伝説関係の本の中でも、もっともスタンダードで読みやすく、かつちょっとだけ勉強にもなってしまう本だと思います。民俗学的な視点もあって、「なぜ」の部分にも答えてくれます。
だいぶ昔の本ではありますが、筆者の著作の中では、この本が一番オススメです。
※個人的にはガソリンスタンドのお話が怖い!
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行方不明になるヒッチハイカー、かぎ爪の男に襲われる話など、アメリカに伝わるフォークロアから、アメリカ社会の共同幻想を読み解く。その結論云々よりも、収集された数々の都市伝説のエピソードと雰囲気が単純に面白い。
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88年初版。消費税導入前。タイトルが頭に残っていたので借りてみた。都市伝説の成り立ち。耳できいて口で伝える時代の話。読み辛い。
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いはゆる都市伝説を構ふ。
秋津島の民俗学者も、南方熊楠の昔から、その辺の消えるヒッチハイカーやいろいろを古典の何かと関連つけるのへ批判してゐるが、ここでもそんな感じ。
向ふのいろいろ、アメリカで営々と築かれる文化や習俗から、白いワニがゐたり「百万ドルのキャンディ」があったり自動車がさまざまな物語を乗せてたり、と言ふのを紹介する。
けっこう面白い。