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美しき凶器 みんなのレビュー

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みんなのレビュー222件

みんなの評価3.3

評価内訳

216 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

人の話。

2021/09/29 22:55

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:えにぐま - この投稿者のレビュー一覧を見る

基本はサスペンス作品。
アクションシーンに絡まって徐々に事件の背景が明かされていく。
スポーツ科学を扱った作品だが、
同じ趣向なら謎解きに重点が置かれた「鳥人計画」の方が個人的には好み。
「美しき-」は映像化に適した作品。
アクションが派手でそちらがメインだが、設定にはユニークさもある。
スポーツとドーピングの恐ろしさ。
謎解きを期待して途中で合わないと思った人も、
たとえ飛ばし読みでも最後まで読み通す価値はある。
東野氏はあえてあっさり書くことが多いように思うが、
読後の余韻はかなり深いと思う。

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紙の本

ただの連続殺人鬼物ではない

2020/01/27 23:32

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:テトラ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本作のテーマは殺人鬼物。しかし荒唐無稽な殺人鬼ではなく、現代スポーツ医学の歪みから生み出された殺人機械。
そして単純連続虐殺劇というチープな設定を採らないところがこの作家のいいところ。

とにかくまず東野圭吾氏がまさかこのようなモンスター小説を書いているとは思わなかった。
殺し屋タランチュラは狂えるスポーツドクター仙道之則が生み出した七種競技の選手。より高く跳び、より速く走り、より遠く投げ、より長く走れる万能選手のみが出場できる陸上界至高の競技。この競技を制するものはクイーン・オヴ・クイーンズとまで称される。
まずその選手を殺人鬼に仕立てたのが東野氏のアイデアの秀逸さ。そして驚愕させるまで鍛え上げられ、肉体改造されたタランチュラはまさしく女ターミネーター。狂気のスポーツトレーナー仙道が生み出した運動機械。
その完璧に鍛え上げられた肉体は裏返せば人を屠る凶器にもなる。運動機械から殺人機械へ。まさしく題名どおり「美しき凶器」だ。

通常このような殺人鬼物ならばスプラッターホラーに代表されるようにとにかく凄惨な虐殺シーンを強調するだけに留まり、なぜ彼が無差別に人を殺すのかなどはありきたりの設定で流し、アクションシーンのみを強調するのだが、東野氏の優れた点は彼らがタランチュラに襲われることになった原因があり、しかも彼らにはその殺人鬼から逃げてはならない理由があるところ。
よくよく考えるとこういう連続殺人鬼物は殺されたくないがために必死に逃げ惑い、人数が減って最後に返り討ちにする為、主人公らが勇気を振り絞って殺人鬼を打ち破るという定型があった。そこに自分たちの犯行を絡ませて敢えて殺人鬼と対峙しなければならないというシチュエーションは今までになかった設定でさすがは東野氏!と褒め称えたいところだ。
そして日浦を初めとする4人たちに共通するドーピングという蠱惑的な堕落への道に陥ったスポーツ選手の苦悩。どうしても超えられない選手としての壁に直面した時に自分の弱さゆえに、克己心よりも自己中心的考えを優先して「ばれなければいい」という悪魔の囁きに屈した後の代償が殺人鬼の報復というのはなかなか面白い。

また世界で肉体増強として様々な手法が開発されていることを知らされた。特に運動機械タランチュラを生み出した、妊娠させてわざと中絶をさせることで筋肉を増強させる方法は人命を軽視した悪魔の所業で憤懣やる方ない。妊婦が体力が必要になることから自然に筋肉を増強させる物質を分泌するという性質を利用して、薬で流産させ、筋肉増強を図る方法。しかも何度も妊娠・流産を繰り返すことで無敵のスポーツ選手が出来るという。
ここまで来ると倫理なぞはもうどこかへ消えてしまい、人体実験の領域にまで達し、もはや実験牧場である。

しかしそんな設定の妙がありつつも作品の評価は佳作どまりだろう。疾走感は買うものの、物語、人物設定に膨らみが感じられなかった。逆に疾走感を取るならば読者に考える間を与えず、次から次へと災厄が降りかかる手法を取った方がエンタテインメント性が増して何も考えずに読めて面白かっただろう。
確かにこれは通勤・通学中に読むにはクイクイ読めて面白いが後に残るものがあるかといえばそうでもない。最後にタランチュラが取った意外な行動には胸を打ち、光るセンスを感じたが、総じて軽めの作品だった。
しかし隙のない物語運びとプロットだ。さほど名の知られていないが読んで損はない作品と云っておこう。

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紙の本

視覚化された狂気

2004/07/04 18:03

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:luke - この投稿者のレビュー一覧を見る

「美しき凶器」東野圭吾。スポーツ界で現役引退をした4人はそれぞれ別な道を歩いていた。「輝かしき栄光はドーピング」という過去を持つ4人はその資料を奪い取ろうとドーピングを主導した元スポーツ医師を訪ねるが殺人を犯してしまう。証拠隠滅のために放火をし逃走するが、母屋から離れたところに立つ訓練施設に居た元スポーツ医師のよってサイボーグ化された人間に次々と襲われるようになる…。

 …と、まあ、こんな感じの復讐ストーリーであります。スポーツ界のドーピングが動機や凶器(美しき凶器)など全てに関連して来るも、そもそもカナダで過去に行われたというドーピングの詳細がわからず美しき凶器なるものを、どの様にして作り上げたかも想像で終わっており、「鳥人計画」でみせた驚くようなデータ付き説明までは必要がないまでも、もう少し納得出来る説明がないと殺人を犯してまで葬り去りたい気持も伝わらないし、復讐も何故と思わざるおえないのではないでしょうか。ところで、今回も狛江市が「ブルータスの心臓」に続いて登場しました。かなりマイナーな市でありますから知名度は限りなくゼロに近いのではないでしょうかね。今回は多摩川沿いの公園ということで正式には「宿河原公園」と言っております。その上に土手があり「多摩川5本松」と言って東京100景」の一つがあります。ふむぅ、あそこで殺人が起きたんだな。(^_^;)(^_^;) 「ブルータスの心臓」でも出ました成城警察も登場。(所轄は調布警察だって言ってるのにぃ) さて、ドーピングで土を付けてしまいましたが、サスペンスたっぷりに復讐劇は始まります。ハリウッド映画を見るようなビジュアルな展開でハードな映像を連想させ、たっぷり楽しめる事でしょう。…謎なんてないけど。

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2005/01/30 12:56

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2005/04/23 18:04

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2005/09/19 21:35

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2006/01/19 23:07

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2006/05/03 00:36

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2006/06/16 13:50

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2006/08/05 22:17

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2007/02/11 20:24

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2007/06/29 02:33

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2007/08/10 10:51

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