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紙の本
灯台下暗し。
2010/08/22 08:33
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オレンジマリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
知人から「東野さんらしくない一冊だけど、面白いよ」と言われて借りた書籍。読み始めて間もなく、なんだか妙な感覚になった。幕開けが、意味ありげなグループの強盗場面。そして、やっぱり意味ありげな人物の殺害。しかもそのグループの面々には、表沙汰にされたくない何かがあるような雰囲気も漂っている。彼らがかつて大活躍した有名スポーツ選手であることから、何を隠そうとしているのかはすぐにピンときてしまった。東野さんの作品は、先が読めなかったりそのトリックの凄さに目を丸くすることが多々あるので、終始気が抜けない作品なんだけれども本書はわりと気ままに読み進められた。なるほど、確かにそういった面では東野さんらしくない作品ではあるかもしれない。
スポーツに関して言えば、東野さんらしいと言える。冬季オリンピックに熱い事は、以前読んだエッセイから知っていたし、色んな知識を持ち得ているだろうなという想像もある。だけど、身を守るために殺害してしまったドクターが、大事に隠し育ててきたタランチュラと呼ばれる女性、彼女が復讐に心を染めて追ってくるというのはちょっと現実離れしている。しかも、普通の女性ではなく、カナダ人で長身、常軌を逸した肉体を持っている。何度かチャラチャラした若者に性的悪戯を仕掛けられるも難なく回避しては、敵を追跡する。しかも、よく自転車をこぐ。
最後に、こんなところに自分の計画を緻密に練っていた人物がいたのか、という驚きもあった。正に、灯台下暗し。人の心を欠いたようなタランチュラが見せた温かい涙も切ない。やはり、そこは東野さんらしい展開かもしれない。ひやっとする場面も結構あるし、総合的には楽しめた一冊。タランチュラがどうやって改造されたのかという仮説は、非人道的だしやめてほしい、というのが女性としての意見です。
紙の本
美しさとは?
2020/03/18 11:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねむこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間の黒い部分ばかりが印象に残って、かつ、「凶器」も美しさを感じるものではありませんでした。
凶器の心が美しいという意味なのでしょうか?
それすら、「無垢」に近い存在とは感じましたが、美しいとは言いがたいような気がします。
一気読みしたくなるストーリー展開は満足。