紙の本
親の感想に興味津々
2016/04/04 15:34
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投稿者:kobugi - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻より一層、クリスタル、両親の心情が描かれていて、主人公中心の作品とは大きく異なる。児童文学だが、子育て中の親に勧めたい。また、特別な才能がなくても、好きなことを見つけることの大切さを実感できる。夢がない、とりえがない、と嘆いている人達がこれを読んで、何かあるはずだ、と探してみたくなるに違いない。
紙の本
長く険しい道
2016/07/19 22:35
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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
同じ家で育ちながらも育ち方が違う姉弟だが、どちらも長く険しい道を行くのですね。
どちらかというと姉クリスタルのほうに感情移入しました。
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ありがちかと思えばそうでもなく、・・もう少し成長した先まで読みたかったな。バレエ音楽も色々と知ることができるし。
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おもしろくて、一気に読んじゃった。上巻よりも、下巻の方がクリスタルの心の機微がね、なんか切なくってさ。どうにもワガママ娘め〜と思ってたけど、弟に抜かれていく姉という心情もわからないでもないし、初恋の終わりの描写が切ない。きっと彼女も、とても素敵なバレエダンサーになるはず。原題の『Thursday'children』はやっぱりマザーグースからきていたのね。『Thursday's child has far to go→木曜日の子どもは遠くへ行く』。デューンもクリスタルも、そしてルースもとても困難な道を自分の力で行くんだろう。やっぱり、児童文学はいい。
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デューンの才能に嫉妬する姉クリスタルが主人公(の様に感じた)の下巻。まっすぐな強さを持つデューンに対して、ひねくれた気持ちと、あせりを感じているクリスタルの感情のほうが(私にとっては)リアルで、より感情移入して読めた。どちらも、読後感がとってもさわやかな作品。
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デューン、クリスタル。双方主役級の雰囲気を持たせて始まった作品。
前巻から続くバレエの暗い所、大変な所、かと思えばやり終えた充実感などを背景に、クリスタルを主役に置いた話が展開される。前巻で既にデューンのことは語り終えた感があり、今回は更に意思を強く、愛されようとするより只管バレエというものに執着し、自分らしく生きようと成長した様が描かれている。
クリスタルについては、今まで幸せに見えた彼女の苦悩や汚い部分、乙女らしく恥らう愛らしさが展開される。母についての何処となく抱いていた感情も吐露し、思春期の女性らしい葛藤を見せた。
もう少し、続きを読みたい作品であった。これから二人を中心にどの様に世界が展開されていくのか、読み終わっても気になる作品。
個人的にはクリスタルへの感情移入がとてもしやすかった。
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上下巻あり。久しぶりに良かった!やっぱり。ルーマー・ゴッテン好きです。兄弟の育てられ方に疑問はあるが、だからこその設定ですし、下巻で大きくなったお姉さんのクリスタルの心理描写とか、乗り越え方なんかが思春期の子にはとても読んでおいて欲しいように思います。
表紙の絵がほわっと柔らかすぎるのが、内容に合っていない気がして残念。中のイラストは武田美穂さんですが、ますだくんとは違うタッチで良かったです。
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クリスタルの人間味あふれる人物仕立ては古典的でありながらも今でも十分に楽しめた。
若干グダグダ感があったものの最後は感動のフィナーレとなり
上巻の冒頭のシーンがよみがえる。
これが児童図書というジャンルにするにはもったいない作品だと思う。
目新しさはないものの、小説の抑えるところがすべて詰まったエンターテイメント作品だ
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いじわるでわがままで嫉妬深い姉クリスタル.上巻はデューンの敵あるいは妨害物という感じだったのが下巻は彼女が主人公のようだ.悪がしこい策士でデューンを傷つけもするが,彼女もまた成長していく.デューンにとっては大切な姉なのがよくわかり,家族ってなんだろうということも考えさせられる物語だった.
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手塩にかけてもらえる姉と蔑ろにされる天才の弟が成長していく話。
上は弟がめげずに大好きなバレエの道を切り開いていくのが中心で、下は姉の弟への嫉妬による葛藤が中心でした。姉も”出来る”ので近しい弟に嫉妬してしまう気持ちもわかる気がします。。
最後は弟を認めて良きバレエダンサーになる姉になってました。めでたし。
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上巻であったようなイラストはなかったように思うが、踊りの場面が多かった。クリスタルはクララの役は演じたものの、最後はみなと同じバレリーナになった。ディーンはスタンウェイのグランドピアノを手に入れてしかも女王と謁見するほどの若いバレーのプリマになったというハッピーエンドの話である。現在のシンデレラ物語の男性版である。
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バレエ学校の演目バレエ「くるみ割り人形」の主役クララ役に選ばれるかどうかで緊張していたルース・シェリン(主人公デューンの姉、クリスタルの同級生)が、夜中に泣きやめなくなったときのこと…寄宿舎の寮母、ミセス・グリスピーの言葉がとてもすてきなので紹介します。
p.214〜
「どんなにあんたが考えても、感じても、今夜はどうすることもできないだろう。ルース、こんなに緊張して、心配してるのだったら、やることはひとつしかないよ。毎日、毎日、一時間、一時間を、がんばること。明日の授業や練習をきちんとやらなければならないんだから、こんなに、気分が悪くなるほど泣いていてはだめてましょう。あたたかい飲み物を作ってあげるからね。体の外からも中からもあったまったら、ベッドにはいってねむること。」ミセス・グリスピーは、やさしい笑顔でそういった。ミセス・グリスピーはルースが好きだった。「今夜できることはそれだけ」
デューンの姉クリスタルが自己の覚醒の場面の言葉も印象深いので紹介します。
p.261〜
クリスタルは自分に問いかけた。もしあたしが死んでしまっていたら、と思ってみると、ふしぎなことに、クリスタルは今ではルースのことが気にならなくなっていた。デューンが自分より才能があることも、ねたみをぬきにしてみとめていた。謙虚に、七人のダンサーの一人としておどれるのがうれしかった。
きっときょう、あたしのなかのどこかが、死んでしまったんだわ。クリスタルはつぶやいた。薬でではなくて、あたしの身に起きたことのせいで。きっと、どこかに新しいクリスタルが、新しい決意がうまれたから、どんなことがあろうとも、もどっていく気になったんだわ。
う〜ん、いいですね~。ライバルとの切磋琢磨、嫉妬、プライド、羨望…これぞ王道の成長物語!光と影が人生にはつきものだよなぁ…だからこそ、ルーマ・ゴッデンの書く物語には説得力があるんでしょうね。1997年出版。
夢や希望を持ち努力しても挫折しそうな、または挫折した経験のあるすべてのかたにおすすめします。