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不条理で輪郭の曖昧な出来事の連続。足元の覚束ない、悪い夢を見ているみたいな感覚になる。文章の力を改めて感じさせられる作品。
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とても不思議な話。
うまく言葉で説明出来ないけど、気づくと先を読んでいる。
筆力ってことでしょうね。
さすが、カズオ・イシグロ。
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難しかった~。最初はかなり戸惑いました。場面がグイングイン飛ばされていくのでついて行くのに精一杯でした。どういうパラレルワールドなのか全然把握できなくて、ホント読むのに頭使いました。でも、なぜか先が気になって読み進んでしまう不思議な魅力がありました。このあとどうなっていくのか・・・。
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著名なピアニストである主人公ライダーが、ある閉鎖的な小さな村での演奏と講演に招かれる。
そこで無闇矢鱈に起きるあれこれがライダーを困惑・混乱させていく。
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音楽家のライダー氏が、長旅を終え、夜間ホテルにチェックインするところから物語は始まる。フロント係、ホテルの支配人、ポーターと出会い、それぞれの話し相手をするなどし、また出かけなければならなかったりと落ち着かない。
読み進めていくとポーターは、嫁さんらしいゾフィーの父で有り、息子らしいボリスのおじいちゃんみたい。
なかなか、人物の相関関係が見えてこない中、新しい人物が次々に登場して、全体の流れもおかしくなってくる。
ライダー氏は、いったい何者か?という根本的なことまで怪しくなる展開。
上巻は、意味がよく分からないまま突如幕を閉じた。
次は、下巻をゆっくり読むか。
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枠組みが掴みにくく、何が真実か分からなくて最初は読むのに苦労した。
でも読み進めるごとに、夢中になっていく。
気付いたら魅了されてた、って感じ。
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久しぶりの「小説」ですな。このちぐはぐさは何だと思いながら読んでいくと、わかった、夢だよな。車でずいぶん遠くへ来たはずなのに、泊まっているホテルの裏側だったってなこと、よくあるある。早く悪夢から覚めたいがためにどんどん読んじゃう。でも、また邪魔が入ってなかなか予定どおりにはいかない。もはや喜劇のようになってます。下巻は来年かあ。