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キャパぎりぎりのねちっこさ。でも、これくらいでないとこのジャンルは物足りないのだろう。鮫島に対する感想は微妙。嫌いではないが、特別カッコイイとも思わない。キャラと展開で勝負する作品なので、何も考えず気楽に読めるのがいい。敵キャラの描き方はやり過ぎだし、味方キャラは白々しく感じた。誰ひとり共感しないが、“あり得ない世界”でドンパチやってるのを、防弾ガラス越しに見物してるのが面白い。アニメを観てる感覚で読書してるので、より破天荒なストーリーを期待したい。
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推理小説的な体裁を採っていないが、
(犯人は誰なのか?というヤキモキした部分は無い)
ストーリーの圧倒的なスピード感と主人公・鮫島の魅力に
大いに引き込まれていった。
絶海の孤島の中で起きる無差別殺人みたいな荒唐無稽な
ストーリーではなく、新宿を舞台にした警察機構とヤクザの
鍔迫り合いという、極めて現代的なプロットを配しており、
リアリティを追求した作品だと思う。
反体制的な主人公の孤軍奮闘ぶりは、おそらく現実の世界の
話とは大きな隔たりがあるのだろうけど、だからこそ権力に
与しない主人公に肩入れが出来るのだろうし、そこが面白い。
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いやあ、もう面白かった、としかいえん!
まずね、キャラクターが恐ろしく素晴らしい。
大きく出ると、これはキャラ命の小説であって、ストーリー的にはなんぼのもんでもないと思うんです。
いや、ごめんなさい。……でも、そうだと思ってます、勝手に。
とりあえず、あらすじとしてはこんな感じ。
「新宿署で働く孤立無援の刑事、鮫島。あるとき、彼の属する新宿歌舞伎町を中心に、警官が連続して射殺される事件が起きた。待ち受ける巧妙な罠に、鮫島は単身挑み、銃密造の天才・木津を追う」
ストーリー展開的には 「拳銃密売犯を追う防犯課の鮫島警部の捜査活動と、警察官殺害事件を追う捜査本部の活動を、同時進行的に描いて」いってます。(北上氏の解説より抜粋)
また、大きな特徴として、「キャリア」と「ノンキャリア」の警察事情について色濃く書かれています。
だけれど、この話の軸となっているのは拳銃密売の話でも、途中に張り巡らされた推理でもなんでもなくて、「人間」、もしくはそれに付随する「感情」だと思っています。
かといって、そうシリアスなわけでもなく、きちんとハードボイルドアクションもあります。
だがしかし。
なんといっても脇を固める新宿署署長、あだ名は「マンジュウ(隠語で「死体」の意)」の桃井、恋人の晶、警視の香田に犯人の木津、名前のせいで医者になるのをやめた鑑識の藪、誰かが1人いなくてもこの小説は成り立たない! と思えるほどに脇役の皆さんがすげー鮫島を引き立たせている。
だから、面白い!
まるで濃縮された1人の人生を目の前で実際に見せられたのかと思うほど、複雑に絡み合った人間同士の感情の混ざり合いに興奮しました。
途中感じるストーリー的な無茶も作品の色として素晴らしく引き出されていると思います。
だめ、敬愛してるから、何にも言葉が浮かばない。(おい)
それから今回の北上さんの解説はほんとタメになりました。
私はハマルと周りが見えなくなるタイプなので、色んな見方がある、ということを教えられましたし、小説を書く上で大切なことを改めて指摘された感じで、非常に勉強になりました。
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新宿鮫の原点。熱いよ!ここから新宿鮫シリーズが始まった。大好きです!真田広之と豊川悦司の映画版もよかった。やりたい放題で新宿鮫と呼ばれ恐れられている刑事が銃密造の天才を追うはなし。新宿ノワール一万ボルト!感電しますから!w
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シリーズ第一作目。普段の自分には不釣り合いなハードボイルド?刑事ものです。NHKドラマを見たのがきっかけでした。ヒロインはあの人でも悪くはないのですが、一番しっくりくるのは相川七瀬しかいないと今でも思っています
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新宿警察署に勤める一匹狼の刑事、鮫島が主人公の話。
警察組織の枠に縛られず、本当は正義感たっぷりの鮫島が、でもちょっと悪っぽく事件解決にのぞみます。
見ててちょっとくすぐったくなるところもありますが、キャラクター設定や、最後にいろいろな人がつながる点などは楽しめました。
大沢在昌初でした!
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すっきりとした文章が、事件の動きをスムーズにしていてとても読みやすい。
警察内での縦横社会、ドロドロの人間関係を全て切り捨てた鮫島の視点が新鮮。
刑事ドラマなどでは定番の仲間意識や友情が皆無という立場が面白い。
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やはり鮫島は真田広之、木津は奥田瑛二 、砂上は浅野忠信で
美味しく楽しくいただき、お腹一杯になりました(´人`)
孤立無援な鮫島が、昔はカッコツケ〜に思えたのだが
今読むと感じが違いますね。
本当に強い人間じゃないと、できない事です。
でも、ちょっとした時に出る弱さにソソラレるー!
私も大人になったものよね(笑
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最近、PS2の龍が如くをやったので、興味があったのだけど、想像以上に面白かった。警察内の内部対立、エリート警視とその道を踏み外した警部の対立、世間とゲイと様々な対立があるなかで唯一同調しているのが警察(一部ですが)とやくざというのが皮肉なものか。
犯人につながる最初の伏線や模倣犯の存在など読みどころありますね。インディーズバンドと警官の恋愛など新しかった。
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サスペンスの王道って感じの小説でした。「エド」の話はちょっと蛇足に思ったけど、全体的にキャラに魅力があって、楽しく読めました。ただ、王道だけあって、特別なインパクトはなかったかな。
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お母さんが面白いといって読んでいたので読ませてもらうことにしたのですが。
いやほんと、これ面白いです。まだ読んでる途中なのであれですが、ハードボイルドな刑事モノ。
これは嵌りそうな予感がしてます。ちょっとまだ読み途中なので、読み終わったらまた書き直します。
新宿鮫こと鮫島さんが大好きです、いやかっこいいよ。渋いよ!(何)
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正統派ハードボイルド刑事小説...なのかな。主人公の鮫島刑事、一匹狼として描かれている割にはそれほど屈折したところが無く結構ストレートヒーローっぽかったりする。一方で、犯人の一連の犯行に対する動機にもちょっとついて行けなかった。もう少し読了後にカタルシスに浸れるかなと期待していたので残念。
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いまや9冊目?まででた新宿鮫シリーズ。
アウトロー刑事鮫島が新宿を拠点とするやくざたちと
どんぱちハラハラする作品。
こんなんホントにあるのかい!!って思う反面、
東京実はこえ〜とおもってしまう。
読み出すと止まらない。
今週一週間であとシリーズ全て読破します。
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今読むと新宿の光景とかに時代を感じるけれど、古くさい感じはそんなにしなかったです。
多分新宿って街の根底がずっとかわってないからなんじゃないかなと。
シリーズ的には「炎蛹」がちょっと気が抜ける側面もあって好きです。「無間人形」のヤク中描写は怖かった。
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「新宿鮫」と怖れられる新宿署刑事・鮫島。
歌舞伎町を中心に、警官が連続して射殺された。犯人逮捕に躍起になる署員たちをよそに、鮫島は銃密造の天才・木津を執拗に追う。
第44回日本推理作家協会賞長篇
第12回吉川英治文学新人賞