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紙の本
赤面しながら読むハードボイルドって…。
2003/06/27 10:50
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投稿者:purple28 - この投稿者のレビュー一覧を見る
京極夏彦がきっかけだった。
京極夏彦のサイトを調べた結果、出てきたのが「大極宮」。宮部みゆきはよく読んでいたのだが、大沢在昌って誰? というのが最初の感想だった。
サイトの中では面白い人物だった。作家として、小説を書く以外に画期的なことをしている。正直すごいなと思った。
けれど、作品にはどうしても手がでなかった。
「新宿鮫」がどういう作品なのかも分かっていたが、なんだかとてもとっつきにくかった。それで最初に軽い「未来形J」を読んでみたのだが、「新宿鮫」からは遠いものだったような気がする。
なぜこんなにとっつきにくいイメージがあるのだろう。それは今も謎だ。
ちょっと時間はかかったけれど、やっと読む決心がついた「新宿鮫」。最初思っていたほど読みにくくはなかったものの、読み進むにつれ、とても恥ずかしくなってしまう。
なにが恥ずかしいのか…。
鮫島の言動が、読んでいるだけでも恥ずかしい。なんせ“ロケットおっぱい”だもの。渋くカッコ良く決めているはずの鮫島の言動とは思えない。どこまでもカッコいいままでいさせてほしかった。
キザ、というものでもない。なんせ恥ずかしい。
“ロケットおっぱい”の一言で、鮫島が大沢とダブってしまい(もともと大沢にはそういうイメージを持っていた、ということになる)、物語に集中できない。大沢は何を思ってこのシーンを書いたのか、手書きでこのセリフを書いたんだよな、大沢もこういう女が好きなのか…など、制作の裏側に気持ちが入ってしまう。
もったいない。
作品自体はとてもスピード感があって、ストーリーも面白い。
先に作品と出会いたかったとつくづく思った。
シリーズ2作目は非常に評価が高いので、楽しみだ。
紙の本
第一作
2002/04/06 13:28
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投稿者:真 - この投稿者のレビュー一覧を見る
当時マイナーな作家だった大沢在昌を、一躍スターダムにのし上げた作品。主人公・鮫島の気どらないかっこよさ、活き活きと動き回る脇役たち、緊迫したストーリーに終盤の盛り上がり、これぞエンタテインメントの見本みたいな作品。刑事小説と娯楽小説を両立させるという試みを、見事に成功させている。これは読まなきゃ損でしょ。
紙の本
他のハードボイルド小説とは少し違う主人公
2001/05/07 00:04
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投稿者:はら やすあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
「新宿鮫」。新宿の悪が怖れを込めてそう呼ぶ主人公は、新宿所防犯課の刑事、鮫島。
鮫島はキャリア組ではあるが、ある事情により出世レールからはずれてしまった。キャリア組からは落ちこぼれと見られ、たたき上げの刑事には相手にされず、署内では孤立した存在となっていた。しかし、悪を憎む執念の捜査は、署内の凶悪犯罪検挙率 No1という結果を生みだし。さらに孤立するはめになる。
このような背景を持つ刑事が活躍するハードボイルド小説といえば、世の中にはたくさんある。しかし、「新宿鮫」の違うところは、鮫島のキャラクターである。正義面するわけではないが、悪は憎んでいる。やくざなどには毅然と立ち向かうが、めっぽう強いわけでもない。弱い面もたびたび見せる。ただ、行動は男らしく、芯は強い男である。
また、ハードボイルドには美女がつきものであるが、本小説にも当然美女が登場する。鮫島の恋人という役だが、なんとロックシンガーである。刑事の恋人がロックシンガー、おもしろい組み合わせであるが、彼女の激しさの中にある実直な性格に鮫島は惹かれている。
そして、彼らが活躍する舞台が欲望・暴力が渦巻く街、新宿である。新宿の闇の部分を描き、そこに棲む人々を見事に描ききっている。
これらの要素を基本とし、物語は構成される。刑事物だけに、事件が起こり捜査が行われ、そして解決する、という流れになるが、主人公クラスはもちろんのこと、犯人役、その他の脇役の個性もしっかりと描かれ、街の描画も加わり重みのある話となっている。是非読んでほしい。
紙の本
新宿鮫シリーズ第一作
2001/03/31 23:01
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投稿者:太田コロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
記念すべき新宿鮫の第一作目。エリートの道を捨てた孤高の刑事鮫島が活躍。新宿署の刑事鮫島が警官連続射殺事件を追う。
拳銃密造の犯人の造詣が面白く読ませる。最後まで息をつかせぬ緊迫感が最後まで読者を包み込む。