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報道番組のあり方を考えさせられる小説です。1本のニュースが編集のしかたによって、違ったメッセージを視聴者に与えてしまう、そんな怖さを感じました。
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ニュース事件検証のVTRを編集する女性がある事件を通して、つい行き過ぎた編集をしたが為に職と人生と名誉を失ったサラリーマンの執拗なまでの纏わり。映像を通して世間に報道する裏には綿密なマスコミの戦略、操作が行われてるのだなと改めて放送の裏を知った一作。
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江戸川乱歩賞受賞作。映画化
テレビの裏側、そして社会の裏側が如実に書かれている。少々強引なところがあったが、ストーリー展開は面白い
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ボディーブロー。
腹部にズドンときました。
久しぶりの感覚。
後ろ半分は読むの止められなかった。危うく鍋を焦がすところでした。
テレビって
面白いかつまんないかで見る癖がついちゃうかもね、油断してると。
やろうと思えば洗脳なんていとも簡単にできちゃうね。
気ィ張って観なくちゃいけないね。
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テレビ局の映像編集者である遠藤瑤子は、ニュース番組の中の「事件検証」という人気コーナーを担当していた。
1週間の中で、目だった事件を特別取材班が追跡し、彼女が5分間の映像にまとめるのだった。
ある日、彼女の元に、内部告発のビデオを見て欲しいという人物が現れ、それを編集、放送したため、問題が起こり、事件へと発展していく。
何気なく見ているニュース映像だったのだが、これを読んで、一つのニュースには、さまざまな映像が切り貼りされて作られているのだと、気づいた。
マリスとは悪意のこと。映像の中に、気づかないうちに悪意が入り込むこともあるのかもしれない。。。そして、テレビの裏側を少し知って、マスコミの恐ろしさを垣間見た感じでもある。
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「川の深さは」を退け江戸川乱歩賞を獲得した実力派です。作者は情景描写が上手いのでどんどん話の中に引き込まれていく感じです。「映像」を通して人の感性が歪んでいきます。
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出版時に読了。視聴率・報道局編集者・内部告発のビデオテープ・罠‥引き込まれていく展開。読者を裏切らない野沢さんはまさにストーリーテラーだと思います。作家or脚本家としての苦悩があったとしても著者の自死は本当に残念。野沢さんのブログにある‘遺書’とも思われるメッセージが切ないです‥もっと作品を見たかった‥。
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乱歩賞第43回。報道の光と影がテーマかな?
視聴率を叩き出す女性編集者がある内部告発のテープに惑わされ1人の男性の生活を破綻させてしまう。『5W1H+2F』の理念て業界人の常識なのかな。誰のための、何のための報道なのか。マスコミが日々垂れ流す情報を鵜呑みにする危うさをあらためて振り返る一冊。主人公の行動や言動がもうね、破天荒よね。
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第43回江戸川乱歩賞、
ニュース番組を作り上げる独身編集ウーマン、彼女を待ち受けていたのは自らが仕掛けた映像の罠だった。テレビ報道の内幕を抉るサスペンス。
読み始めから、どんどん引き込まれていった。最後まで、ノンストップで読んだ。
作家の自死が残念です。
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マリスの除去、と言う言葉が出ていたが、客観視って本当に難しい…
ジャーナリズムに限らず、普段の生活でも何気無く色眼鏡かけてしまっている事多々あるし、フェアに物事を見られる様、自分で考えないとなぁ。
ラストは途中で読めたので☆1つ減。
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最後まで気を抜けない展開。単なる犯人探しではなかった。読み終わって、改めて題名に深い意味があったとわかった。
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テレビの報道番組での切り取り印象操作は今でも目に余るものがあるが、その舞台裏をよく知る脚本家が書いたサスペンス。ニュース映像のどこに真実があるのか、いや作り出されたものが真実なのか。小説としての描き方が丁寧かつスピード感があって面白かった。20年以上経っても古臭さを感じないのは作者のうまさか、変わり映えのしないテレビ業界のつまらなさか。最後のページまで一気に読ませる江戸川乱歩賞受賞作。