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すっごく素敵な詩がたくさん。中学生の時から大好きで、きっと永遠に大切にする1冊です。もう1冊あるんだけど、1975年出版のためISBNがなかった。残念。私の心のバイブル♡
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女性の柔らかさ、しなやかさ、強さ、恐ろしさ、内に巣食うモノモノ―新川和江の捉えた視線を、女性はもちろん男性も手に取り読む価値はあります!オススメ女流詩人。
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「わたしを束ねないで」より一部抜粋
『わたしを名付けないで 娘という名 妻という名
重々しい母という名でしつらえた座に
坐りきりにさせないでください わたしは風
りんごの木と泉のありかを知っている風
わたしを区切らないで , や . いくつかの段落
そしておしまいに「さようなら」があったりする手紙のようには
こまめにけりをつけないでください わたしは終りのない文章
川と同じにはてしなく流れていく 拡がっていく 一行の詩』
「女」というものの一生をとても的確に表現してくれている。
気持ちの代弁をしてもらった気分。
いつまでも、わたしは私、この詩のように生きてみたい。
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ついに、全ての作品の意味が分かる年になったみたいです。
何ものにもなれてないけど、こどもの頃には分からなかったことが分かるようになった。あとは、まだ想像で補わなきゃいけない「こどもを持った感覚」を、早く実感にしたい。
声に出して読んでいたら、朝も耳をすましてくれてたみたい。鳥の声すら聞こえず、明るくなっていました。泣きながら読み始めて、夜があけた。詩の力でしょうか、なんか感じる。
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表題作「わたしを束ねないで」と、「ふゆのさくら」の切実さに胸を打たれます。傷つきやすさは宝物かもしれない、とさえ思わされます。
童話屋の詩集は読みやすくて装丁もかわいくて、いい作品がぎゅっと詰まっているので、詩を読む習慣がない方にも手にとりやすいですよ。
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新川和江さんの詩集。妻として、母として、女性としての柔らかさや、一人の人間としての想いが詰まっています。新川さんが30代のときに書いた詩もあり、同じ30代の女として、「言葉」をもっと大切に使いたいと思わせてくれました。
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老いて読めるように、いや、読む必要を感じたのが詩。ちゃんと歩くための杖のようで。ママヨさんが読み、立男があまり関心なく読み始めはまるパターン。それにしても、束ねないで…ってか。
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詩でこんなに感激したのは初めて。わたしを束ねないで、もっと他人、婚姻、結婚、ふゆのさくら が好きです。さっき映画『ティファニーで朝食を』を観てたので、余計に、束ねる愛と翼を与える愛について考えてしまいました。図書館本ですが買ってもいいと思えるくらい。
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新川和江さんといえば、表題作の「わたしを束ねないで」が有名ですね。
1929年茨木県生まれの方です。
童話屋の田中和雄さんによると、このアンソロジーは、新川さんのいわば『女の一生』を念頭に編集されたそうです。
新川さんは女に生まれ、恋をし、妻となり、母になる、その折りその折に、女である自分をふくめ生きとし生けるものを讃えつづけたそうです。
時代を超えて女性に共感を呼ぶ素晴らしい詩ばかりだと思いました。
「わたしを束ねないで」
(前略)
わたしを名づけないで
娘という名 妻という名
重々しい母という名でしつらえた座に
坐りきりにさせないでください わたしは風
りんごの木と
泉のありかを知っている風
わたしを区切らないで
,(コンマ)や・(ピリオド)いくつかの段落
そしておしまいに「さようなら」があったりする手紙のようには
こまめにけりをつけないでください わたしは終わりのない文章
川と同じに
はてしなく流れていく 拡がっていく 一行の詩
「あなたのパレット」
「千度呼べば」
「こおろぎは・・・」
「お話」
「地上の愛 より」
「ふゆのさくら」 などもとっても素敵でした。
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「女に生まれ、恋をし、妻となり母となる、その折おりに、女である自分をふくめ、生きとし生けるものを讃えつづけ"女の一生"を綴った詩人・新川和江さん、究極のアンソロジーです。
代表作は「わたしを束ねないで」ですが、スゴイ詩といったら「赤ちゃんに寄す」でしょう。地球上のすべての男たちは、この詩の前で、ただただひれ伏すしかありません。」
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読みながら泣きそうになってしまった。
つつましく、哀しく、切実で、とらえどころのないわたしたちの哀しみや願いのようななにか。
それがことばになっていると思った。これがほんとうの「詩」なんだろう。
表題作と「結婚」と「ふゆのさくら」が特にすき。