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ハロウィーン!子どもたちが待ちに待った不思議な祭りの夜。古代エジプトへ、パリへ、そしてメキシコへ…。伝説の怪人に導かれ、八人の少年は時をさかのぼる。生きることの喜びと恐れにめざめてゆく少年たちの夢と冒険を詩情ゆたかに描く心おどるファンタジー。
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いわゆる「ジャケ買い」。10月になり、ハロウィンのディスプレイが目に付きだした矢先に、書店で平積みされたいたこの本と目が合い即買い。とにかく、装丁と挿絵がとても良い。タイトルは、原題の「The Halloween Tree 」の方が良い。内容は、レイ・ブラッドベリによる、少年向けファンタジー。ハロウィンの仮装をした少年たちが、友人の命を救うため、ハロウィンの起源を辿るというのがストーリー。ハロウィン・ツリー(クリスマス・ツリーに対抗?)という発想とか、ハロウィンの起源を辿る、とか、ワタシ的に魅力的な要素がいっぱいなんだが、どうも、叙情的なブラッドベリ節がイマイチ性に合わなかったかも…。ハロウィンとは結局、「メメント・モリ (Memento mori)」ってことなんだね。(2006 Oct)
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13歳の悪戯好きな少年達は
ハロウィーンの夜に「幽霊屋敷」に忍び込み
不思議な男と出会った。
その男は「ハロウィーンとは一体何だ?」と
少年達に問いかけた。
そして少年達は、ハロウィーンの秘密を探る
不気味で不思議な冒険へと繰り出すのであった・・・
(院生アルバイトスタッフ)
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アメリカ中西部のとある町。
ハロウィーンの夜、謎の男マウンドシュラウド氏に導かれ、8人の少年が時をさかのぼる。
古代エジプトのお葬式に、ギリシャの〈死者の祭り〉の真っ最中に、ドルイド教の祭礼に、〈十月のホウキ祭り〉に、〈死者の日〉を祝うメキシコの夜に。
様々な時代と場所の〈ハロウィーン〉を、彼らは味わいつくすのだ。
不思議な旅を通して、少年たちがハロウィンの歴史、本当のハロウィンとは何かを知る物語。
個人的感想としては、ストーリーがどうのと言うより、とにかく雰囲気を楽しめ!!って本である。
今でこそ子どもの仮装がメインのハロウィンだが、元々は死者と生者の交わる日、宗教的な意味を持つ日だということを思い出させてくれる。
恐ろしくも妖しい世界――ミイラや魔女や悪魔のうごめく、闇の世界の魅力が満載だった。
ハロウィンが日本に浸透してきたとは言え、このワクワク感とほの暗さは、本場(?)の人にしか描けないのだろうなあ…としみじみ思う。
心惹かれたのは、マウンドシュラウド氏の家の裏庭に立っている「ハロウィーン・ツリー」。
その木には、ありとあらゆる形、大きさ、色をした一千個のカボチャが、一千の笑みを浮かべてぶらさがっているのだ。
カボチャに火がともるシーンがすごく美しくて、想像しながらうっとりしていた。
詩的かつ情感たっぷりの文章も好み。「ヨーロッパは魔女の洪水だ!」とか、比喩表現が多彩。
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ハロウィンの夜、友達を救い出すために少年たちは時間を超え空間をまたぐ冒険へと飛び出す。
ハロウィンの起源を辿る冒険譚であり、少年たちの友情物語でもあります。それは情緒的な文章によって、より一層色濃いものとなっています。また、世界各国の死に関する祭の描写にゾクゾクさせられます。日本ならば、さながらお盆でしょうか。映像で見てみたいなとも思わされる作品でした。
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巨大なハロウィーンツリーの下、トリックorトリートの最中に消えた仲間を探して、少年たちはハロウィーンの本当の意味を知る旅に出ざるをえなくなるのであり。
この行事が本来どういうものなのか、知る入口になる物語。
ヤングアダルト(中高生くらい)向けの、読み応えのある本。
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小中学校の図書館ではおなじみだった晶文社の「文学のおくりもの」シリーズ。ブラッドベリではこれと「タンポポのお酒」が入ってたけど、当時は読まなかったのよねえ。今回、棚を整理しようと手をつけたものの「タンポポ」は挫折…やっぱり出会いどきというものがあるよねー。
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少年たちの不思議な大冒険。
ハロウィーンまでにぜひ読まねば!と思っていた物語。
純粋で一生懸命な少年たちに、思わず泣いてしまった。泣く物語でもないのに。
来年の10月にもまた読もう!
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ファンタジーです。
たんぽぽのお酒にも出てきますが、テニスシューズと谷。
元気いっぱいの少年はテニスシューズを履いているんですね。
ピプキンを助けるためにマウンドシュラウドと共に時空を旅します。ハロウィーンのたった一夜に。
少年たちの冒険がとにかく楽しかった。