- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
7 件中 1 件~ 7 件を表示 |
紙の本
読みやすい入門編ながら凝縮された濃い内容
2021/07/04 13:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:大阪の北国ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
多田先生には大変失礼なのだが、立花隆氏の「マザーネイチャーズ・トーク」での対談を読むまではお名前を存じ上げていなかった。しかしその背中で免疫グロブリンIgEが発見されたことなど強烈に記憶に残るお話が印象に残っており、また日本の免疫学の第一人者と聞き、是非その著作を通して薫陶を受けたいと思った。
純文系の私としてはできるだけ平易なものから始めようと考え、まず本作を手に取ったが、大正解だった。多田先生の免疫学の講義15講を南伸坊氏が聴講し、それを読者向けに纏めた上に、各講多田先生のコメントがついている。先生の講義内容もわかりやすいが、伸坊氏が時折挟む素人なりの感想や例えにも「そうそう」と頷ける。生命科学の世界は技術の進歩が著しく、最先端分野の知識は数年で陳腐化するのだろうが、文系初心者の入門には本書の如く変化の少ない基礎知識部分で充分である。
身体に備わっている免疫システムが攻撃し、拒絶反応を引き起こす「非自己」とは何か。多田先生の思索はサイエンスから哲学にまで広がっていく。読みやすく数時間で読破できたが、深い読後感を味わっている。
7 件中 1 件~ 7 件を表示 |