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はなをほじほじいいきもち みんなのレビュー
- ダニエラ・クロート‐フリッシュ (さく), たかはし ようこ (やく)
- 税込価格:1,540円(14pt)
- 出版社:偕成社
- 発行年月:1997.12
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絵本
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紙の本
鼻の穴をかっぽじるのが好きなすべての子どもたちへ…
2001/02/26 20:33
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:中村びわ - この投稿者のレビュー一覧を見る
薄茶色の紙に描かれたオレンジ、グリーン、ブルー、イエローを基本色にした絵がとてもきれいです。
最近は、日本の絵本でも「ヨーロッパの伝統色」にこだわった
ものを多く見かけますが、この絵本は「さあ、これが本場物!」と言わんばかりの配色で、強烈な魅力を放っています(印刷インクに蛍光が混ざっているから、濁りのないきれいな発色になっているのでしょう)。
その鮮やかさで、まず表紙に惹きつけられます。
小さなゾウの子どもが、実に気持ちよさそうに、自分の鼻の穴をかっぽじっている絵で、思わず「表紙一目買い」に走りました。というか、私より先に手を出したのは、レストランでもブティックでも電車の中でも、人の迷惑や不愉快をかえりみず、派手に鼻の穴をかっぽじる小さな息子でした。
「ほじるんならティッシュでやんなさい! 人のいないところでやるんだよ!」
詰まったものを処理して、せっかく気分よく空気を吸おうというところで、母の怒声を浴びせられる息子としては、この絵本に生理的に反応したのでしょう。
しかし、満員電車で若い女性にけむたがられるような「鼻クソ飛ばしオヤジ」になってもらっては悲しいので、ジェントルマンを育てる使命を負った立場の母としては、マダムの気品をかなぐり捨てて、息子をしつけないではいられません。
ゾウくん、ネズミちゃん、カエルくんの親御さんたちも同様です。「どうしてほじほじしちゃいけないの?」と聞き返してくるこざかしい子どもたちに、「指がささって抜けなくなる」だの、「鼻が真っ赤にはれあがってしまう」だの、「鼻がぽきっと折れる」だの、おどしをかけてまでやめさせようとします。
説明に困った親がよく使う手ですね。
親にごまかされたことに気づいたこざかしい三匹が、知恵者のお年寄りである自分たちのおじいちゃんたちに、本当のところを聞きにいくと、彼らは木陰で楽しそうに鼻の穴をかっぽじっていた。「なあんだ、いいんじゃないか」というお話。
★の数を四つで抑えたのは、「はなをほじほじ」って、楽しいからやるのでなくても、健康面では本当に大切なことですもんね。それも教えてくれるような結末だと更に良かったかな…と。
もっとも、絵本に「しつけ」を求めてはいけません。
これも多くの親たちが陥る大きな誤解ですけれど。
ともあれ、鼻の穴をほじりながら布団に勢いよく鼻クソを飛ばしている子どもに、おやすみ前の読み聞かせをするには、なかなか素敵でトホホな絵本です。
文字量も少なめでGOOD!
紙の本
子どもたちは、きちんとした理由を求めています。
2000/11/24 12:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かれん - この投稿者のレビュー一覧を見る
人前で、鼻をほじほじする事はタブー視されています。
ゾウくんもネズミちゃんもカエルくんも 鼻をほじほじすると とてもいい気持ちになります。
でも、それを見たお母さんたちは決まって、「だめ。」と言います。
「なぜ?」と聞くと、答えは鼻から指が抜けなくなったり、鼻が腫れたり折れたり…するから。
でも、実際、鼻ほじほじして、指が抜けなくなった話なんて聞いたことがありません(^^;;
いくら子どもとはいえ、嘘や出任せないい加減な答えでは納得しないでしょう。
ほら。おじいちゃんたちが鼻ほじほじして、鼻が折れていない証拠を見て、
ゾウくんたちはまた 鼻ほじほじを始めました(笑)
その傍で、あっけにとられているお母さんたち…子どもの気持ちを代弁したような絵本。
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