紙の本
まるでパズルのような
2018/08/29 11:25
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投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
西澤保彦氏のデビューです。
9編からなる連作短編集。
どの物語も解体(俗にいうバラバラ死体)された死体が出てくるのですが、
悍ましいような表現はされていないので読んでいて嫌悪や忌避する感じになることはありませんでした。
寧ろ、作者の考えたトリックの為の道具的な扱いにも思えてしまい、
日本語の遺体とか死体というよりも英語のBODYという表現がピッタリな気が読みながらしていました。
各話ともロジックと言えば確かにロジックな推理が展開がされるので、
物語や事件というよりも無機質なパズルとその解き方のような感じです。
この辺りは好き嫌いがハッキリとする点かもしれません。
三つ子の魂百までというのでしょうか、
デビュー作品からしていかにも西澤保彦氏らしさが存分に見受けられるので
ファンの方などは大切にしたい作品なのだろうなと思ったりもしました。
電子書籍
ばらばらばら
2016/01/18 17:36
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投稿者:ヴァン - この投稿者のレビュー一覧を見る
題名のとおりバラバラ死体に論理的解釈を付ける短編集です。
基本的に各話につながりはありませんが、最後のの話は最後に読んで下さい。
デビュー作ということもあり、各所にあらがありますが、そこはご容赦を。
どの話も一応論理的解釈がなされ、中にはこんな理由もあったのかというような
びっくりするものもあります。
紙の本
本格パズラー
2001/03/10 00:26
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投稿者:真 - この投稿者のレビュー一覧を見る
バラバラ殺人事件を扱った短編集。基本的に論理で謎を解くという感じかな。ただ、その論理にかなり無理がある気がする。バランスも悪い。
逆に言えば、笑っちゃうもの、ちょっとふざけたようなトリック、といろいろ変化があって楽しめるとも言える。
もちろん、素直に納得できるものもありますよ。
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この作家の代表的なシリーズと呼べる、「匠千暁シリーズ」。主人公はビールが死ぬほど好きなぼんやりとした大学生で、この手の作品にありがちなストーリーテラーとしての利発なヒロインとタッグを組んで事件解決に当たるというもの
この作品の主人公は個人的には非常にリアリティがあって、マッチョでもなく切れ者でもなくエキセントリックでもなく尊大でもないごくごく普通の大学生が推理するところに妙味がある。男性の立場から見た主人公の俗っぽさと推理以外の凡庸さは本筋以外の普通の学園物として見た場合妙に80年代的で、それもなかなか趣がある・・・気がする
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先日読んだ「麦酒の家の冒険」の姉妹作みたいなものって言うのは乱暴ですが、登場人物は同じ人がいます。しかし時代背景はかなり後のようです。また内容は短編集で、しかも表題からお分かりのようにバラバラ殺人事件ばかりを扱っています。と言ってもそこは西澤氏の独特の特性と言いますか、、、単にバラバラでないところがひとひねりあるのです。そこは読んでからのお楽しみって事にしましょう。 2002.5.16
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ミステリーオムニバス。
全て身体のパーツがミステリの主な所になっています。
一つ一つのオムニバスを読んで
一つ一つにふむふむと思いながら
最後のアレに度肝を抜かれました。
さすがは西澤保彦!
な1冊。
ボアン先輩シリーズがそんなに好きじゃなくても
(むしろ知らなくても)短編なので気にせず読めます。
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タイトルどおり、バラバラ死体事件ばかりをモチーフにした連作短編集。死体を解体するのには何かしら理由がある。その理由をよくこれだけ思いついたな、というのが素直な感想です。しかも犯人達は結構くだらない理由で解体してるんですね〜。被害者の尊厳とかは全然関係なし。そこに後ろめたさを感じながらも苦笑してしまいました。一番最後に各短編が一つにまとまる、ここはかなり力技ですがどんでん返しっぽくて楽しかったです。ただ「彼女が死んだ夜」からタックシリーズを読み始めた身としては、飲みが足りない!って感じもしました。
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最初は短編集だと思ってたら実は繋がってた!
油断して読んでいたらわからなくなりますよ!(私のようにね…)
読み直してきます^^
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人体をバラバラにする理由は、持ち運ぶためだけにあらず。血なまぐさい事件をドライなパズルミステリにした連作短編集です。
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安楽椅子探偵ものの、現代日本決定版。とにかく色々なものがバラバラに解体された短編集。登場人物も時系列も、死体もバラバラ。ああでもない、こうでもないと想像をこねくり回し、最後に一番納得のいく解釈に落ち着いて、あとは忘れた。登場する探偵たちの多くはそんな感じで、読者がワトスン役でなく探偵役も味わえるつくりだと思う。まあ結論はエキセントリックな方向にぶっ飛んでいくのがほとんどですが、そこは若さのご愛嬌。おもしろいからいいや。ミステリとしてのアプローチがそういう方向性なので、ちょっとアクの強い話を読んでみたい人にオススメ。探偵作品には立証できる証拠がなきゃダメ!という人は読んじゃダメです。多分。
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西澤保彦のデビュー作でもあり、人気キャラクター、匠千暁(タック)、辺見祐輔(ボアン先輩)、高瀬千帆(タカチ)のトリオデビュー作
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六つの箱に分けられた男。七つの首が順繰りにすげ替えられた連続殺人。エレベーターで16秒間に解体されたOL。34個に切り刻まれた主婦。トリックのかぎりを尽くした九つのバラバラ殺人事件にニューヒーロー・匠千暁が挑む傑作短編集。新本格推理に大きな衝撃を与えた西沢ミステリー
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ちょうど読んでいるときに、高校生のバラバラ事件があったもんで、おもしろい!と言い切ってしまうのもなんだかなぁという感じだったけど、おもしろい。
いろいろなバラバラ事件(中にはほのぼのしたものも)がタックの身近で起きて、それについての推理を繰り広げる。
だけど、それだけじゃない。
ひと癖あるのが西澤さん。
舞台の台本のような推理劇を間に挟んで、そして最後は……
相変わらず強引な推理もあるけど、タカチの出番が少ないのもわたしには良かった。
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嫌いなバラバラ事件でした。一冊短編全部バラバラ事件・・・美味しいはずなのに活かしきれず。探偵も事件もバラバラもイマイチ。
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バラバラ殺人にこだわった短編集。かと思いきや連作形式でした。
どの話も小さな伏線がこっそりとばらまかれております。
そしてこの連作形式もこの本の・・・もごもご(汗)
登場人物がバラバラ殺人を徹底的に議論していくところが面白かったです。