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大好きな山本文緒さんの短編集。
軽犯罪を題材にしたテーマ短編です
誰にでも起こりうる問題かもしれない・・・
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紅茶の話だと思っていたのだが、表題のブラック・ティーというのはバラの品種らしい。
収録されている10の作品、あるあるとうなづける部分が多いのだが、でも自分があんまり認めたくないドロドロした部分だったりするわけで、イタイところつかれますなあ。(2002.6.8)
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ちょっとした軽犯罪がテーマ。サクサク読めてしまう短編集。物語の展開の仕方が独特ですごくお気に入りの一冊になりそう。すごく身近で起こりがちなお話ばかりで、親近感を沸かせながら読めた。だけど普段罪だと感じないような罪ってたくさんあるんだなあと少し考えさせられる本。
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ショートストーリーなんだけど、1話1話読み終わるたびに『う〜ん』って唸るものがあった。
仕事で失敗して、働く意欲を無くした主人公が電車の中の忘れ物を盗むことで生計を立ててる話、結婚式の当日に親友だと思ってた子から本当の気持ちを聞かされても幸せな花嫁を演じなきゃいけない話。物忘れの激しい主人公の希薄な人間関係の話など・・・。
終わり方はそんなに悲劇的な内容ではないけど、自分がこのシチュエーションになったときの事を考えてしまった。
ありそうでなさそうな内容にちょっとドキッとしてしまった・・・。
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ふとしたはずみで犯してしまう、
ちょっとした罪や不道徳な行いをテーマにした短編集。山本文緒の短編集は数多くありますが、私はこれが一番好きです。
特に第六話・「誘拐犯」が深く印象に残っています。
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あたしはあたしは。山本文緒がだいすきで。山本文緒に出会ってからは山本文緒の本しか読まなくなって。ほぼすべての作品を持っていますが、一番ブラックティーのなかの「ニワトリ」がすきです。まるで自分のことみたい。
山本文緒の小説にはちょっと危ないひとが沢山出てきますが、すべての人がそういう部分を内側に秘めているから、共感できるんだろう。あたしにもあるよ。そういうとこ。
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嘘をつく、借りたものを返さない、きょうだいの持ち物を壊す、キセル、電車の網棚の忘れ物を盗む…等々軽犯罪をテーマにした短編集。客観的に見ないと、自分では気が付かないことが人を傷つけているんだと気付かされる「寿」「少女趣味」「ニワトリ」に重みを感じる。
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人間にはこういう部分が少なからずある、と、思う。残酷というか、ひどく冷めてるというか。だから愛しい。だからこそ愛しい。
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誰でも犯してしまう事があるのかもしれない軽犯罪が題材
山本文緒さんの作品は結末の書き方が独特というか特長で、読者に委ねられるような感覚を受けるのもまた魅力だと思う
この結末をどう受け取りますか?
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私が今、もっとも好きな作家さん。
ブラックティーと言うバラは私も育てていて
内容も分からずタイトルで選んだものですが
短編にしてこれほど中身の濃い一冊は初めてです。
誰しもが遭遇して、そして行って仕舞い得る軽犯罪。
こんなこと絶対しないわよ!なんて
完全否定出来ずドキドキして読みました。
あとがきも面白かったし・・・。
やっぱり山本文緒好きです。
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様々な人の犯した「罪」がテーマの短編集。それは嘘であったり、軽犯罪だったり。でも罪を犯した人も一生懸命生きている。主人公や周りの人間の心をまっすぐに表現していて、また暖かみのある作品だと思います。
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読んだはずの本なのに、読み返してみると面白かった。なんで忘れてたんだろうな??今、読む。ということがピッタリだったのかもしれない。この作品は人が知らないうちに、または知りながら犯している軽犯罪をテーマに様々な短編集が入っています。これ、また思い出したら読んでみよう。
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ブラックティーって英語では「紅茶」のことなんだよね。。と考えて、この表紙の色に納得。でも、本の中で「ブラック・ティー」はバラの名前。今回もまた短編集。内容は軽犯罪。キセル・置き引き・窃盗からもっと身近な嘘とかまでいろいろ10話。これを区切りにしばらく山本文緒さんの作品から離れようと思った。きっとまた戻ってくるけど、しばらく時間が必要。でもいつもどおりよくまとまっていてい読みやすかった一冊。読んでよかった。
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誰にでも思い当たる軽犯罪を題材にした短編小説。
誰だって純粋でもなく賢くもなく、善意でもないが、ただ懸命にいきているだけ。
この一文はやられた。
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胸に手をあててみれば思いあたる軽犯罪、約束をやぶったり、借りたものを返し忘れたり・・・。
そんなちょっとした罪にかきたてられる自分のなかの不安、他人への不信感。
誰だって純真でもなく、賢くもなく、善良でもないが、ただ懸命に生きるだけ。
ひとのいじらしさ、可愛らしさをあざやかに浮き彫りにし、心表れる物語の贈り物。