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人間のコミュニケーションにしても、気持ちのやりとりにしても、受け取ったボールをすぐ返すのがキャッチボールの約束です。
受け取ったボールをポケットに入れておいたら、キャッチボールになりません。
ところが、そんなことをやっている人がいっぱいいます。(p.18)
過ごす時間がいちばん長いところにいちばんいい部屋を持ってくるべきです。
豪華な応接セット、ピアノ、高価な美術品が置かれているいちばんいい部屋が、いちばん使われない部屋になっています。
この応接間のようなムダな時間が、あなた一人の日常生活の中にたくさんあります。いちばんおいしい時間がほとんど使われない時間になってしまっている可能性が高いのです。
この一つが、見栄のために使う時間です。
たとえば、その人とたいしてつき合いはないのに、行っておかなければいけないお葬式、パーティー、二次会、結婚式など、ほとんど冠婚葬祭のたぐいです。(p.51)
残業の翌日ほど、早く出社する。(p.64)
始めるのも早く、やめるのも早く、変更するのも早く。(p.84)
どうすれば時間を短縮できるか。
それは、返事とお礼をあらゆる仕事に優先することです。
相手に対する返事が遅くなるのは、自分が時間を稼いでいるのではありません。実は相手の自分への返事の時間が遅れることになってしまうのです。(p.88)
あなたが締め切りに遅れて相手に待ってもらう時などは、後ろめたいものだから、「もうちょっと待って下さい」という言葉でごまかしたくなる気持ちはわかります。
ところが、「もうちょっと」という言葉を使っている人は、結局相手の時間を奪っているのではなくて、自分の時間を奪っているのです。
「もうちょっと」という時間は、実はないのです。
「もうちょっと待ってください」の本当の意味は、「永遠に待って下さい」なのです。決して悪意で使っているわけではないのですが、結果としてそうなってしまうわけです。
「もう1年待って下さい」というのは、考えてみたら長いかもしれない。
でも、「もうちょっと待ってください」よりは圧倒的に短いのです。(p.133)