紙の本
封印をとくのは誰?
2004/07/10 22:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:luke - この投稿者のレビュー一覧を見る
「記憶の隠れ家」小池真理子です。家と記憶をテーマにした短編集。(1)刺繍の家(2)獣の家(3)封印の家(4)花ざかりの家(5)緋色の家(6)野ざらしの家、以上6篇収録。「家」に形容詞が付くとミステリアスになりますね。ホラー作品にも多く見られますね。人が永年住んで知る家、喜びも悲しみも、そして怨念さえも全て見つめてきた家には全ての記憶が封印されています。人が心の奧にしまい込んだ記憶の扉を開いた時、新たなストーリーの歯車が回り始め、呼び起こされたあの時間が再び家を包み込むのです。
投稿元:
レビューを見る
図書館の本
内容(「BOOK」データベースより)
あなたは覚えているのでしょうか。激しい愛の思い出も、暗く静かな憎しみの過去も、すべてを絡めとり封印してしまったあの「家」のことを…。記憶の深みに隠されていた悲劇の真相が、いま明きらかに。心を震わせる甘やかな痛み、眩暈を誘うストーリーの螺旋。心理サスペンスの名手が放つ、連作短編集。
2編他の本にも収録されていた作品があったのですが、もれなく再読。
愛が恐ろしいというのは小池真理子特有の怖さなのかも知れないと思いながら読了。
人にはそれぞれの歴史があり、それを支えてくれた人がいる。
投稿元:
レビューを見る
むかーしに読んでなんとなく好きだった。出てくる場面がどうにも薄暗い雰囲気。この独特の感じが好きです。
投稿元:
レビューを見る
「家」にまつわる、短編集。
ちょうどいい長さで読みやすい。
どれも、最後にどんでん返しがあり、面白かった。
投稿元:
レビューを見る
連作短編集と書いてあるが、
共通テーマが「記憶」と「家」であること以外、
物語としての繋がりはない。
評価は★3つにしたものの、
さすがは小池真理子だな~という読後感。
切ないし怖い!!
それにしても、どの話も、奥さん自殺しすぎ。(笑)
投稿元:
レビューを見る
なんらかの家にまつわる記憶短編集6話。
刺繍の家
獣の家
封印の家
花ざかりの家
緋色の家
野ざらしの家
解説は結城信孝
「刺繍の家」は、結末の説明が十分にないところが恐い。読者がいろいろかってに想像できる。
「獣の家」は、「キノコ」の家と呼んでもいいかもしれない。結末が恐すぎ。
「封印の家」は、義母の愛情か,自分の思い込みか、家族について考えさせられる。
「花ざかりの家」は、女性が気が狂う話でちょっと苦手。
「緋色の家」は、推理小説はこうじゃなきゃというような展開。「
「野ざらしの家」は、父親と娘の関係がいま一歩理解できていない。ある意味恐い。
この本は、恐い,本当に恐い。
あとがき、解説がないのがさびしい。
投稿元:
レビューを見る
「刺繍の家」「花ざかりの家」みたいな話がゾッとしてあまり好きではないのです。その他も「巧い」と思いつつ「恐ろしい」。
投稿元:
レビューを見る
ムーミンのはんこが欲しくて
でも講談社の文庫読みたいのが全くなくて散々悩んで帯にひかれて買った本
帯とかすごい
美辞麗句
ポップとか
あおり文句っていうの?
買わせるためだから仕方ないけど‥
まぁ心から面白いと思っても万人がそう思うかっていったら別の話だけど
心理サスペンスな短編集
こわいきもちわるい話多め
不倫とか自殺とか
そんなかんじ
投稿元:
レビューを見る
帯にある『驚愕のラストシーンで世界は鮮やかに反転する。』の一文がぴったりである。読者に、この話は変だ、何かがおかしい。と思わせるが、それが何かは最後まで読んでのお楽しみである。短編一つ一つがぞっとする話で、まさに心理サスペンス。
投稿元:
レビューを見る
読み終わってタイトルを見ると、これ以上最適な題
はないと思わせられる全6編。家といえば一番怖い
のはミッキーの自宅ですよね。金取りますからね。
投稿元:
レビューを見る
記録
とにかく一話目から
気持ちの悪い話だと思った。
作家さんの悪口ではなく
ただ純粋にそう思った。
家というのは
そこに住む人訪ねてくる人の
記録になって記憶になるのかな。
どの話も痛々しい記憶の物語だった。
投稿元:
レビューを見る
記憶と家とは切っても切り離せないもの。。。
外からは分からない何かが潜んでいる。
冬の伽藍に続く小池真理子2作目。
雰囲気がガラッと変わり
こういうゾクっとする話も書く方なんだと
1話目から興味深く読ませてもらった。