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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
実在の人物をモデルにした小説が多い宮尾登美子さんの、これは全くのフィクションということですが、ものすごくものすごく面白いです。20年位前に初めて読んでから数年おきに読み返しては夢中で読みふけってしまいます。
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とてもつらい設定なのに,暗い中に一筋の光があるようなお話.おばさまと烈は母屋を離れて暮らしたほうがいい,といいだすところまで.[2006.10.11.]
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もっと暗い話かと思ってました。でも主人公が本当に明るくて、強くて。会話を中心に物語が進んで行きます。新潟弁がとてもよい。
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新潟の旧家、蔵元の田乃内家に生まれようやく育った娘、烈。家族の愛と希望を一身にうけて成長していくが、小学校入学を前に、失明にいたる目の病を患っていることを知る。過酷な運命を背負う烈と祖母、父母、叔母たちが織りなす愛と悲しみの旅が始まった―。
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烈が、全盲になると診断されたとき、烈ががっくりしたのが目に浮かんで泣いてしまった。それでも頑張る烈をみて、あぁ烈は強い子だ。と心の中で応援した。しかし、読んでいるうちに、烈はかなりのお嬢様で、少しわがまま過ぎるんじゃないかと感じる部分も多々あった。また、その父親もなにか自分勝手に物事を進めていき、子供になにかあると、妻にばかり責任を押し付け責めるのは、勝手すぎると批判してしまう部分もある。それとは対照的に、せきはかわいそうだ、さほは本当に人間ができている。と、主人公よりも、周りにいる人たちのほうに、地味ながらも、良い印象を受けた。
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内容(「BOOK」データベースより)
新潟の旧家、蔵元の田乃内家に生まれようやく育った娘、烈。家族の愛と希望を一身にうけて成長していくが、小学校入学を前に、失明にいたる目の病を患っていることを知る。過酷な運命を背負う烈と祖母、父母、叔母たちが織りなす愛と悲しみの旅が始まった―。
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脳内で方言が再生される。
著者は新潟の方言について深く学んでおられ感心した。
完璧に近いので、物語に深みのある情緒が生まれ、感情移入できた。
普段小説を読まない母も読みふけり、涙を流していた。
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新潟の旧家、蔵元の田乃内家に生まれた烈。烈は当主の意造と妻賀穂の間にやっと育った唯一の子であり、真綿で包むように大切に育てられた。しかし、小学校入学を目前に、烈が不幸にも目の病を患っており、やがては失明する運命であることが発覚した。
利発で敏感な心を持った烈は、自分の過酷な運命に激しい憎悪を抱きながらも、やがて田乃内家の将来をも見据えた生き方を強く歩んで行こうと決意する。
とにかく先が気になって気になって、久々にハイスピードで読んだ作品。しかも読み終わってしまったことさえ惜しい、そんな読後感。
初めは甘やかされて育った烈のワガママぶりに圧倒されたが、後半の烈の心の成長にはひたすら感動である。
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とにかく繰り返し読む。そんな種類の本になっている。
特に好きなのは下巻ではあるが、やはり主人公烈の幼少期から読んでいくと下巻の読みごたえが違う。
初めはなじめない越後なまりのセリフもす・・・っと入ってくるように、蔵の香りまで感じるように、世界に引き込まれてしまった本。
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映画は1995年に公開されたらしい(見てません)。亀田の豪農が酒造をはじめるところから物語はスタートし、その息子意造の代で起こる不幸の数々、非常に鬱屈していて暗い話だが、基本性格のいい美男美女ばっかり(嫌な人は不細工)なので悲劇なれど美しさで悲壮感が薄皮一枚で鈍く感じるような印象を受けます(私比)。会話文は新潟弁そのままで、意味が解りにくい単語は括弧で説明がはいります。語尾の「だ」が「ら」になるので「〜寄るは視力を失うてたったんらろう」となるのを読むと、、梅図まことちゃんを思い出してしまい、まことちゃん発音で考えてしまう自分が悲しい。ものすごく良いリズムの会話文なのでほんまに発音がわからないのが悔しく感じた。下へ進む
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雪国の寒くてじめっとした様子が手に取るように分かる表現が素晴らしい。烈ちゃんはどうしても一色紗英のイメージで読んでしまうけど、エキセントリックな雰囲気に良く合ってましたね。