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探偵朱雀十五シリーズの1作目。京極夏彦作品『狂骨の夢』と同じモチーフが取り上げられており、おおっ知っているぞとちょっとうれしくなり。(2002.5.26)
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時代背景といい、胡散臭い登場人物といい、もう超〜私好み〜!京極作品のパクリという人もいるようだけど、読み易さは藤木作品の方が勝ちだと思う。女の執念の恐さの描写もうまいしゾクゾク物。また一人、好きな作家が増えた。おまけに妖しいというか謎な探偵・朱雀十五の誕生。これからどうなっていくのかホント楽しみですよん。
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こここここ怖かったぁぁぁぁ(笑)
雰囲気がね、怪談小説読んでるようですよ。後ろが振り向けなくなって困ります。
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朱雀シリーズ第1弾。
神隠しの裏にあるものは。
人間の心が結局は魍魎たる怪奇にもなりうるのね。
すっきり解決して、主人公もあとは悲しい過去を乗り越えるだけとなるだろう。
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探偵役の朱雀十五の設定が面白そうだと思って初めて読んだ藤木稟の本。
女性作家特有の人物周辺の過剰描写もありますが、それを押さえる全体の骨太さにハマりました。
この本以降のシリーズ通してエログロ要素が多少きつめですが、集中して読めます。
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朱雀十五シリーズ第1作。
昭和9年の浅草。神隠しの因縁がある銀杏の木。花柳界担当に移動になった記者・柏木が、吉原の顧問弁護士の朱雀と出会い、事件に関わっていく。
昭和初期。吉原。盲目の探偵。と、設定だけでも魅力的。
民俗学的な話で、ミステリーというよりは怪奇小説に近いか?
時代の雰囲気で楽しめて読めた。
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昭和9年、浅草。
沼田平助は散歩中、飼い犬の紀州犬に引き摺られるように吉原の弁財天に入った。
そこには神隠しの因縁がまつわる銀杏の古木があるが、その根元にぐったりした老人が座っていた。
が、どこか変だ。顔がこちらを向いているのに、同時に背中もこちらを向いている。。。
とその老人の手がゆらり動き、手招いた。
蒼白になって参道を駆け抜けた沼田の背中に甲高い狐のような鳴き声が!
沼田が警官を伴って戻ってくると、老人は消え、血痕と靴が残されていた。
やがて、何かを隠蔽するように事件の担当が特高に変わった。
この事件の担当になった新聞記者の柏木は知らず知らず事件に絡めとられていき・・・。
初めての作家さんです。
「京極系」との評判どおり、もろに京極堂の世界でした。
あやかしのものの手によるとしか思えない事件を、すっきりとこちらの世界に戻してくれる手腕はお見事!
二組の双子や、人物名の相似など少しこんがらがってしまいましたが、伏線が全てつながり真相が明らかになるくだりはまさに憑物が落とされたよう。
が、やっぱり随所で京極作品を思い出してしまうんですよね~。
男装の麗人と見間違うような探偵役に、トラウマを抱えた情緒不安定な新聞記者、おまけに刑事の名前が馬場なんて。
しかも立川真言流やなんかもでてくるし。
でも薀蓄は少ないのでさらさら読めます。
今のところ4冊ほどしか出されていないらしいので、もうちょっと読んでみる気ではいます。
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吉原近くにある花魁弁才天で起こった
摩訶不思議な神隠し事件。
不思議な内容でずーーーっと異界っぽい感じな
雰囲気で話が続きます。
もぅこれは妖怪とか出てくるカモしれない・・・
と途中で本気思いました。
が。
やっぱり出てきませんでした。
戦前の日本の殺伐とした社会情勢も描かれていて
『あぁ、戦争ってこんな雰囲気から始まったんだな』と
初めて思いました。
戦中・戦後はよく聞くケド、戦前の話ってあまり聞かないんで
ちょっと勉強になりました。
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冒頭の怪談話、花魁の夢、などなど個々のエピソードは魅力的なのに、それをまとめる朱雀の推理が若干妄想に近いのが残念。ミステリとしては納得しづらい。無理にミステリにすることもなかったのではという気もする。
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なんともおどろおどろしい、吉原を舞台にした伝奇ミステリー。探偵役は、盲目の美形弁護士・朱雀十五という男。京極堂とか、貫井徳郎の「明詞」シリーズ好きな人は必ず堕ちる。
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陀吉尼天の呪いか!?
朱雀の推理の場面だけは楽しく読めました。
柏木の自分の正義?を無理やり押し付ける感がゆるせない。
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ここのところ人の死なない爽やかなミステリーばかりだったので、京極堂シリーズみたいなのが読みたいなと思い調べて選んだ本。
なるほど、時代や世界観などとても似ている。
が、やっぱり京極堂シリーズと比べると、キャラクターやトリックなど色々物足りない…。
「ミステリー小説」は深まっていく謎や事件が最後にストンと綺麗に解決するところが好きなんだけど、この小説は謎は解決した(と言っていいのか、真実なのか探偵のただの推測なのか)が、結局犯人は捕まっていないし、読後がスッキリしなかった。
京極堂シリーズが読みたくなる。