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かなりさくっと読了。表紙の装丁や活字の小ささから感じていた重たさはなく、軽かったのが意外でした。
ストーリーそのもの、扱われる事件そのものは、そんなに複雑でも奇抜でもありません。その辺、物足りない人は物足りないかもしれない。原田という人物を介して≪ゼック≫と≪おにぎり≫が繋がっていくあたりの偶然性はあまりにもお手軽だし。それでも環や倉持、武藤という人物は、ハードボイルドな雰囲気を十分に纏っていて魅力的だし、最近の小説にありがちな会話文中心な構成や女性性みたいなものが排された、ある種の堅さと、淡々とした読み口には好感がもてました。表紙の装丁をいい意味裏切らない雰囲気がとても嬉しい。
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読み終わった後に なんだか 妙な脱力感がある
決して嫌だとか 不愉快だとか そういうのではなく
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貫井さんの長編を読むのはこれが初めてでした。
先にシリーズの2作目である『誘拐症候群』に興味を持ち、せっかくだから順番通り読もうと思ったわけですが、失踪症候群も面白かったです。
ストーリー自体は、序盤は失踪者を地道に探すところから始まるので、派手さはないのですが、細かく場面転換をすることによって飽きさせない構成になっています。
また、環をはじめとするチームのメンバーについての描写が見事で、読み進めるうちにいつの間にか彼らのキャラクターが頭に入り込んできます。
それぞれ底知れぬ何かを持った雰囲気に興味を持たずにはいられませんでした。
全体を通じて感じられたテーマは「虚無感」でした。
中でも、原田とその娘のやりとりは、社会問題の一つである家族崩壊の核心を突いているように感じます。
誰もが陥るであろう現代社会の闇を感じ、ふと自分の胸に問いかけている自分がいました。
あなたは、ふといなくなりたいと思ったことはありませんか?
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症候群シリーズ第一弾です。
友人の友人が昨今失踪したので(発見済)ちょっとリンクしてしまいました。ありそうなことだな・・・と思いました。
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症候群三部作の一作目。まぁまぁおもしろかった。でもシリーズは続くからこれを読んでから残りを読むといい。
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症候群3部作の第1弾。岡嶋二人の捜査ゼロ課に似てるなと思ったら、貫井本人が「それを意識して作った」と言っていましたね。一見関係ない小さな事件がリンクしていいく様子、それに主人降格の探偵の原田の家庭の問題と事件が絶妙に絡んでキレイにまとまってました。(05年7月)
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この人の本はリアルで怖い。怖いけど気になる。絶対どこかで起こってる気がする。きっとくる…きっとくる…
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登場人物の多さに戸惑いましたが、そこから巧くあぶりだされてくる展開に夢中になりました。さすが、貫井氏。最後にしみじみ締めくくるのもなかなかでした。
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面白い。
場面転換が多く、付いていくのが少し大変だけど。
意外な展開があって、読み応えあり。
一気に読み進める、オススメの本。
ちなみに、あとがきも面白かった。
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症候群3部作の第1弾。面白いと勧められて読んでみたものの、正直戸惑ってしまった。これ…面白いのか?面白くないことはないけど、盛り上がりとかが一体どこにあったのだろうと読後不思議に思ってしまった。
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「真梨子が緊急入院したのよ、自殺未遂かもしれないって…」 原田は呼んでも一向に応えない娘に強く語りかけた。何でこんなことを…。
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前回読んだ「慟哭」もそうだったんだけど、
複数の視点が交互に入っていることで、
一つのシチュエーションが双方から見る事ができ、
本当にページを捲る手が止まりません。
どんでん返しが無くても、先の展開が読めても、
何故か楽しめる1冊でした。
症候群三部作、読むのが楽しみです。
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三部作シリーズの第一弾。3人のメンバーのうち、「私立探偵・原田柾一郎」にスポットを当てて書かれている。失踪者を追い続けるうちに、別の事件に結びつく。おもいしろい話だが、
このシリーズが三部作になっている点に注目!きっと、「托鉢僧・武藤隆」、「肉体労働者・倉持真栄」の視点で残り2作が書かれているのだろう。何らかの理由で警察を辞めざるを得なかった3人。こちらの方が気になるところかな。
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症候群シリーズ第1作
スパイ大作戦のノリと、ザ・ハングマンのノリがミックスしたようなグループが若者達の失踪の謎を追うというもの。
読みやすく、スラスラと読了しました。
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「真梨子が緊急入院したのよ、自殺未遂かもしれないって…」 原田は呼んでも一向に
応えない娘に強く語りかけた。何でこんなことを…