紙の本
美しい本
2023/05/21 17:31
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投稿者:ポラーノの広場 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の熊田千佳慕さんは虫の絵を無心に描き、優しいことばで物語を付けました。その精緻な絵は圧倒的で、命の尊さが画面いっぱいにひろがっています。ファーブルの昆虫記を題材にして繰り広げられる熊田ワールドを堪能させてくれる本です。
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プチ・ファーブルとして知られる熊田千佳慕の画集・絵本。ファーブル昆虫記に登場する虫たちを1冊に数種ずつ取り上げて描いていく。
丁寧に時間を掛けなければ生まれない精密な絵。やわらかな温かいタッチ。
原画はさらにすばらしいんだろうなぁ・・・。割に最近、近くで原画展をやっていたのに見に行かなかったのが残念に思えるほど。
短い説明文も昆虫への愛に満ちている。
*この巻では糞虫の1種のセンチコガネが出てくる。巣穴を細長く掘って、「フンの腸詰め」状のものをこしらえるらしい。
子どもの頃ファーブル昆虫記を読んで、個人的に印象深かったのは、フンコロガシが糞を西洋梨型にして先の部分に卵を産み付けるという話。表紙の絵からすると、このシリーズの4巻がそれのようだ。次借りるなら4巻にしよう。
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写真の図鑑よりも虫たちが身近に感じられるのが不思議
「くまちか」こと熊田千佳慕さん大好きです。くまちかさんが描いた原寸大で本になっている・・・ということで即購入。娘へのプレゼントと称して全巻揃えるつもりです。見たことのない人はとりあえず、書店で現物をご覧になることをオススメします。写真の図鑑よりも虫たちが身近に感じられ、大切にしたくなるのが不思議。娘にはそういう気持ちを持って欲しいもの。ただ、カミさんには不評で「リアルすぎて気持ち悪い」とのこと。うーん、この魅力がわからないか・・・。
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娘が学校の図書室から借りてきた。
2006年に目黒区立美術館の千佳慕展へ行った時に初めて出会った。
正直なところ虫には全く興味がなかったけれど、このタッチはとてもすきだ。
蝶を描くのにどれほど観察して親しみ、愛したのだろうと思ってしまう。
そんな出会いの本を、思いがけず10年ぶりに手にとってなんだかとても懐かしい。
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原画原寸大の昆虫の絵。後半では、ファーブルがどのように昆虫観察したか、絵と共に解説されている。じっくり鑑賞したい緻密な昆虫絵。