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紙の本
綺麗にまとまったファンタジー
2002/01/26 02:38
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投稿者:エリック@ - この投稿者のレビュー一覧を見る
内藤渉の初の長編小説。富士見ファンタジア文庫のソードワールド短編集「戦乙女の槍」の入賞者として知られる著者であるが、SWという出来合いの舞台から離れて、オリジナル作品を発表したのはこれが初めて。
前評判が高かっただけのことはあり、作品は読みやすい。世界観が引きずられるかと思われていたが、作中にSW色はあまりなく、ところどころで著者のオリジナリティを感じた。しかし、他方であまりに独自性を出そうとするあまり、全体的にインパクトは薄い。『機械人形』という物語の中心にあるものが、いまいちその存在感を発揮できていないし、話の展開がどうしてもお定まりの結果の域を出ないので、読み終えた後に物足りなさも同時に感じた。伏線もあまりにあからさまで、構成としては稚拙な印象も受ける。
ジュニアノベルと差別的な扱いを受けているファンタジア文庫であるが、本作品もヒロイック・サーガを語るには少々力不足なのではないだろうか。作品のデザインも、そして作品の内容も気軽に手に取れる作品であるが、作品を読んでみての評価は分かれるだろう。
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