投稿元:
レビューを見る
斜陽館を訪れた時にお土産に買った。
2人の評論はこの1冊で足りる。
太宰、作之助、安吾の無頼派三巨頭の座談会が収録されている。作之助がいじめられて面白い。
小林秀雄と安吾の対談も収録。
小林秀雄をぼろかすにけなす安吾の手の付けられない感じが特によい。
投稿元:
レビューを見る
あまり詳しいデータを見ずに注文したので、来たときはびっくりしました。でかっ、そして重っ! 通勤通学のお供にバッグの中に…なんていう手軽な感じじゃありません。まるでその重みがこの本の太宰と安吾への愛を物語っているようです。
ていうかねえ、ほとんど太宰・安吾・オダサクによる幻の座談会の記事が読みたかっただけで購入したんですが、いやー、予想以上に良かったです。どの記事も一風変わったものばかりで、すごく面白い。太宰・安吾・織田作座談会2本は抱腹絶倒であり痛快でありわけわかんなくもあり(酔っ払いすぎです…)、林忠彦による無頼派作家たち(太宰・安吾・織田作・檀・石川淳)のポートレートはしみじみかっこいいし、それ以外にも太宰と安吾は本当にたくさん写真があって視覚的にも楽しい本です。
その他、主なメニュー:
・太宰+井伏合作小説
・太宰夫人である津島美知子さんとアメリカの日本文学者ドナルド・キーンの対談
・檀一雄の「小説太宰治」の一部
・井伏鱒二夫人へのインタビュー
・幼少時の太宰の教育係だった越野タケさんへのインタビュー
・坂口安吾+石川淳の往復書簡
・安吾と阿部定の対談
・安吾夫人三千代さんへのインタビュー
・檀一雄による「坂口安吾」
・森敦が綴る太宰や檀一雄の思い出
・戦後の街の人々を撮った写真の数々
などなど。江戸川乱歩や安吾の子息である坂口綱男や澁澤龍彦や太宰の次女である作家の津島佑子(安吾について)等、そうそうたる顔ぶれが寄稿しています。
投稿元:
レビューを見る
座談会「現代文学を語る」や、山口昌男が中上健次と比較した文章なども入っているし、ボリュームもたっぷりで読み応え十分!