紙の本
「地球に降りた私の教え子はみんな死んだ」
2003/08/19 12:36
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:成瀬 洋一郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
その敵はプラネリアムと呼ばれていた。
それが宇宙生物なのか生物兵器なのかは不明だったが、その出現から24時間で地球の人口の4割が失われ、48時間後にはすべての文明が崩壊していた。地上の残存兵力と月面に展開していた軍による反撃が始まったのが半年後。戦いは40年近く経った今も続いている。
21歳ながら数々の武勲を立て最年少大尉となったルノア・キササゲは、地球の激戦区から月の訓練施設へと転属になった。彼女の人気をねたんだ者による政治工作の結果である。そして彼女が教官となった訓練生5人は、オルドリン基地でも札付きの劣等生だった…。
基本的には、「兵士としての実績はあるけれど教育者としてはまったくの素人の主人公が、悩み苦しみながらもおちこぼれ生徒たちと学んでいく…」みたいな話なのです。それがラグビー選手や警察官だったりするとよく見かける話なのだけれど、それを戦時下の訓練施設における多脚砲台の乗員養成という形で、その教育プロセスをもっともらしく描いているのが特徴。
電撃文庫という中高生向けのシリーズから出ている、いかにも美少女マンガといった表紙イラストの作品で、はっきり言って、自分では本屋の店頭で手に取る気もありませんでした。ところが周囲のSFファンやら歴史マニアで、普段は作品の評価に手厳しい友人知人たちが熱心に薦め、あげくの果てに「とりあえず読め」と押しつけられて不承不承読み始めた結果、慌てて自分も購入することになったのがこの1冊。それくらい表紙の第一印象を裏切って面白かったんです。独特のスピード感とユーモアあふれる文章というのかな。とにかく買って読んで損はありませんでした。完結がまたれるシリーズです。
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表紙のおかげで騙され、手に取るのが数年遅くなった本ですね。
「ブラックロッド」の古橋秀之氏の文体が文字を使って情報を極限まで圧縮するものなら、秋山瑞人氏の文体は文字そのものを使ってアスキーアートのように新たな絵を描こうとしているような印象を受けます。
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秋山瑞人の戦争物
人類は「奴ら」に襲われて崩壊寸前 戦争中
隔離政策が取られており月は女性のみ 地球は男性のみしかいない
一部の例外を除いて
ルノア・キササゲは地球で英雄になるも陰謀により月で新人教官をやることに…
この作品表紙がアレです…
アレ過ぎてみんな引きます
かくいう俺もなかなかレジまで持って行けないかも…
大好きなのに誰も読んでくれません(T.T )( T.T)
ネットで購入出来るならネットお勧め
猫の地球儀と同じで中身はものすごいハード 舐めちゃいけません
残念ながら未完 だけどそんなことは何の問題にもならない。
心が震えます
戦争とはなんでしょう…
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SFで女性だけ戦争もの。
ダメ小隊がたたき上げの左遷上官の下で奮起する逆転系の話が好きな人にはたまらないか。
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全4巻
にも関わらず第4巻が出版されずにもうすぐ10年が経つらしいです^^
にじゅーのすすめで中古で購入するも未読
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E.G.Fがでないと言われ続けているにも関わらず、ついに手を出してしまった。秋山節はこの頃から既に完成していたのか。
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富樫病の罹病者としても有名な秋山瑞人の未了作。
全4巻を予定しているが、最終巻"EGF"を当初2001年6月10日に予定しておきながら、
10年と半年を過ぎようとしている今日、まだ発売される様子がありません。
原作は☆よしみる。
よしみる作品に触れるのは初めてなのですが、とても"ぽい"作品でした。
昔のコンピュータゲームというか、オタクのマイコン少年が情熱滾らせる二次元美少女ゲームに
エヴァ的現代風テイストを混ぜたような、そんな雰囲気です。
ビキニアーマーや異形の化物に服を剥ぎ取られるエフェクトこそありませんが、設定,表紙絵などまさにそんな感じですね。
お話は簡単に言うと、月にある女性だけの軍隊が地球に攻め入る謎の宇宙生命体とロボットで戦うという、なんかそんなの。
エロは無しです。下衆い表現はありますが、スラングとしてのそれで、それで顔を赤らめてイヤーンとかは無いです。
人が死んだり殺されたり、戦ったり泣いたり、とても耐えられない恐ろしい目にあって、それに耐えたり、かなり重いです。
いや、のんべんだらりとしたシーンもありますし、文章量的にはそっちの方が多いのですが、そこはそれ、秋山節というやつで、良い感じにライトに読めます。
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これを読んだのはいつだっけ。
たしか、本屋で新刊と一緒に普通に棚に並んでいたから、発売からそんなに経ってはなかったと思う。
確かに表紙はちょっと手に取りづらかったけど、あのころは割とそういうイラストも多かったし、あんまり絵を重視もしてなかったから、悩んだ末に買ったんだ。
面白かった。
出てくるキャラはどいつもこいつも魅力的で生き生きしてて、ルノア隊には思わず肩入れせざるを得なかった。
「勝った」シーンは鳥肌が立つほどうれしかった。
それで、秋山瑞人に肩入れせざるを得なくなったんだ。