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この一冊で世界を旅した気分になれる!!!・・・なんてキャッチコピーをよく見かけるけど、これはまさしくそんな本。
世界の国々をおもしろ可笑しく知る事が出来る旅のお供にお薦めな一冊。
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旅先で気にいった場所があれば、長逗留する事=沈没する。
忙しく移動するパック旅行では気がつかなかったものが、沈没する事によって見えてくるものもある。
著者がバックパックを背負って、世界中をうろうろする中で、出会った愉快な人々、とほほな事件の数々。
ひとつひとつのエピソードは、短い文章と著者のイラストでまとめられている。
読みやすい文章からは、著者のひょうひょうとした、ほど良い脱力さ加減が伝わってきて◎。
のんびり沈没旅に出たくても、なかなか行けない総ての人におすすすめ。
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昔、バックパッカーかじりの頃を思い出す。
旅のスタイルは人それぞれだと思う。沈没する人もいれば、観光地めぐりに精を出す人もいる。
安宿で色んな国の人達と会話したり、観察するのも楽しみの一つだった。
それにしてもドイツ人バックパッカーのケチ度(良く言えば節約?)はすごかった。
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何だか旅に引きずり込まれるような一冊。自身の旅で出会った人々の一言とその周辺の物語・出来事・思い出がまとめられています。思わず「あ~、こういうことあるな~」「こういう人いるな~」とうなずいてしまう次第です。
解説にある「蔵前以後」の旅行記の特徴、は非常に的を得ていると思う。
①あくまでもカジュアルな日常的リアリズムに徹し、そこに私小説的な物語化や自己完結した過剰な思い入れや意味づけを紛れ込ませない。
②一見だれにでも書(描)けそうな平明な文章とイラストが情報性と信頼感、さらには参加・誘引性を高める。
③それらの相乗効果によって「私もしてみたい/私にもできそう」という同好ネットワークが形成される。
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読書録「旅ときどき沈没」4
著者 蔵前仁一
出版 講談社
P187より引用
“居心地がよすぎて、なかなかそこを離れられず、旅行の大半を
そこで過ごす旅行者もいて、そういうのを旅行者用語で「沈没」
という。”
グラフィックデザイナーで旅行雑誌発行人である著者による、
旅先での人びととのやりとりを記した一冊。
旅でのお金の話からトラブルについてまで、自筆のイラストを
添えて書かれています。
上記の引用は、旅における沈没についての解説の一文。
毎日の仕事から解放されて、同じ楽しみを持った旅行者たちと過
ごせば、その場所から離れられなくなるのもわかる気がします。
一旦沈没してしまうと、自分から浮かび上がるのが難しそうで、
沈みっぱなしになる人もいるんだろうなと思いました。
あまりお金を使わないタイプの旅行の楽しさが、イラスト中に
にじみだしているような感じがします。
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