サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

hontoレビュー

ほしい本の一覧を見る

となりのアンドロイド 哲学者クロサキの憂鬱 みんなのレビュー

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー2件

みんなの評価3.5

評価内訳

  • 星 5 (0件)
  • 星 4 (1件)
  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
2 件中 1 件~ 2 件を表示

紙の本

題名にアンドロイドが入っているが実は知能についての話です。

2006/07/07 02:09

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kokusuda - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は東大文学部で行なった集中講義内容のまとめです。
カント哲学者であり認知科学の研究者でもある彼が知能について考えた内容が
書かれています。

アンドロイドやロボットについてSF業界?や専門家以外の世間一般での認識は
意外に不正確なように感じます。
SF作品では1920年代から区分されていますが、「ロボット」は労働(作業)
する製作物の総称であり「アンドロイド」は人間の姿に似せた製作物の総称です。
例えば「鉄腕アトム」はロボットと呼ばれますが、厳密な区分では「冗長性のある
自立型ロボットであるアンドロイド」となります。
「冗長性のある」とは学習した状況に適応できる、という意味で「自立型」とは
外部からの操作ではなく自己判断で行動を決定できる、という意味です。

黒崎氏は本書で哲学の観点からアンドロイドや人工知能について考察しています。
1997年にチェスコンピューターが世界チャンピオンに勝利した時、
現在のコンピューターの限界も見えました。
特定の分野(チャンピオン個人)に絞り込むことで精度を上げなければ勝てなかったのです。
つまり、万能を放棄して一能にする必要があったのです。
これは分野(機能)を限定することでアンドロイド登場の可能性が増加したことも
示唆しています。
実際に観光案内、警備などの特定分野向けのロボットも実用化されていますし、、、。

他にもカオス理論、フラクタクル、複雑系なども言及されていますが、
SF作品の話題も登場します。
紹介される作品は「2001年 宇宙の旅」「惑星ソラリス」「ブレードランナー」
「ロボットの魂」などなど、、、。
アシモフ老師の「ロボット三原則」と現代に求められる「ロボットの倫理」は
次元が違う、という考察は面白く感じました。
しかし、実際には「三原則」は制約(法律)というより製作(設計)基準とするべきで
例えばJIS(日本工業規格)に近い考えです。
電灯線に100V以上の電圧がかかってはいけない、といった規格と同じ
と考えられるのですが、、、。

何はともあれ、人工知能と人間の関係性について、SFファンとしての認識を
あらためて考えさせられました。
他にも黒崎氏が朝日新聞に連載していたコラムも併せて収録されています。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2006/04/16 19:58

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2 件中 1 件~ 2 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。