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発売当時から何度も何度も何度も読み返しては続きを待ち焦がれているのですが。…中公社となんかあったんでしょうか。正直グランドマスターよりもよっぽど続きが読みたい。復刊ドットコムでもエントリーはされているのですが…(苦)
あとがきからの引用ですが『わたしの書く男というのは「なんらかの業を背負ってて、そのことにふてくされている」やつが多いですわね』至言ですね。そんなふてくされてぐれてもうヤケになっちゃいたいのにどうにも逆らいきれない、惹かれて惹かれてたまらなくてそれに困惑しつつもやっぱり逆らえないラダストールと、純粋培養武闘派シインちゃんのやりとりがもうツボでツボで。ああやっぱり好きだなあとしみじみ読み返すのでした。
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樹川先生ホントに続きだしてください待ってますな『女神の刻印』第一巻。シィンちゃんかわいいよシィンちゃん。剣士で、スピードがウリ、だけど絶対的強者、絶対的勝者じゃないところが好きです。さくさく読めるけれど、割と救いのないシーンは多いシリーズ。次の巻と前後編。
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(1998.09.26読了)(1998.09.22購入)
(「BOOK」データベースより)amazon
夢の中に繰り返し現れる少女。自分と同じ顔、一致する加齢・成長。己の出生を与り知らぬ漂泊の女剣士シィンにとって、かの少女は過去への大事な道標。そして―琥珀石に導かれし先は『海の獣』に因われた街。月の女神があざやかに微笑み伝説は真実として回りはじめる。シィンを待ち受ける数奇な運命とは。
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古から続く獣と姫の魂の物語。八房と伏姫をモチーフにした関係性ですが、魂を転生させる女神が何を考えたのか獣を人間に、姫を双子として転生させてしまったことで、複雑に絡みあう物語になってしまいます。采配をしたのは月の女神。暇つぶしぐらいの感覚でやっちゃいました、なのにびっくり。暇を持て余した神々の遊びですか。
主人公は漂泊の女剣士シィン。姫が転生した双子の一。双子のもう一人は、港町スレフの姫ウィーア。獣の転生した人間はラダストール。彼女たちの物語がどこに行き着くのか。双子として転生したたために、ラダストールよりも己の半身を探し求めることに重きを置いてしまっているシィン。ラダストールの方は、何かを察している様子なので、そこのすれ違いが今後どうなってゆくのか、なのかな。
シィンがガサツすぎて。練達の剣士ということで、気の強さは持ち合わせていてもいいし、年相応の恋愛感情に疎いというのは、育った環境から世俗慣れしていない、ということで理解はできるのですが、ガサツなんですよ。
ガサツというか、ラダストールと出会ってから感情の起伏が0か100かみたいなところで、めんどくさくなってしまう。友人として付き合いたくないなぁ、という。
恋愛に疎いというよりも、忌避すべきものという感覚にあるかのようです。16歳という設定なので、潔癖ゆえの恋愛嫌悪がラダストールへの拒絶に繋がるのかな、都思わないでもないですが、ちょっとね。