紙の本
これはどこまでも続く因縁です
2002/09/24 23:35
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投稿者:テムシラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
夜光虫は人がどんどん狂って行くのがわかります。人は変わればここまで変わってしまい、もう戻れなくなるみたいな…もっと後先考えればさけられたことを繰り返し繰り返し…切れたら止まらない人間。
主人公の加倉のもつ過去。それにからみつくトラブル、因縁、またそれが起こすトラブル…八百長の裏に隠れている台湾やくざの黒道とかかわり合う加倉これにも過去の因縁がかかわりあいもうとまらないって感じでした。
切れやすい思い込みの激しい奴が起こしそうな事件です。もし馳星周さんの作品を読んだ事があるならこの本は読みましょう!
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馳星周の作品で一番好きだし、一番完成度が高いと思う。複雑に絡み合った人間関係、そして、ラストシーンが美しい。
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野球の話?ではなく八百長にからんで、どんどんはまり込んで逃げられなくなる加倉。どうにもならなくなっていくのが面白く読めた。2007.10.25
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暴力的なシーンが多くて背徳的。
好き嫌いが出そうな作品。
段々と最悪な状況に陥っていくのはどうしようもなく絶望的。
主人公がモラルの階段を落ちて行く様はものスゴく不快。
それでも読み続けてしまうのは、
怒りに任せた狂気的な行動は人の欲にあるからなんじゃないだろうか。
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さらさらとわかりやすい文章。
うおおおと盛り上がる事もなく淡々と終わってしまった。
きっとそれが手法なんでしょうが、まあおもしろかったです。
ただ主人公に始終、ハァ?って思ってたので、三ツ星で。
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作者独特の世界観が力強く伝わってくる。主人公や登場人物に自分を重ね合わせることはないが、かといって異次元や別世界と割り切れない何かがある。結末も少しグッとくる。
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日本人の加倉は台湾のプロ野球チームに所属する投手だが、黒社会が仕切る八百長に手を染めている。
八百長の露見を恐れて、次々と罪を犯し、閉塞状況へと追い込まれていく主人公。
怖い世界、気が晴れなれないままに読んだ。
(図書館)
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主人公加倉に自分を投影しながら読んだ。
自分とは真逆の性格加倉の犯罪に共感し、金をかせげ!女をものにせよ!腹が立ったら殺せ!
終盤まで加倉と同じように腹を立て、窮地から這い出そうとしてた。
しかし、複雑な人間関係や絡み合う嘘に台湾人は信用がまったく出来ない方たちと思った。そんな連中に挑んで勝ち目はなさそうだが、人をうまく利用することも覚えなんとか切り抜けていく。
最後の方は、何人死んだか解らなくなった。最初の方で殺された人物のことは忘れてしまった。
背景になっている台湾プロ野球における1990年代の八百長事件はその後も尾を引いたようなので続編だって作れそう。
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騙し合い·····裏切り·····騙し合い·····殺し合い。
台湾の暑さと、人間の欲望に息苦しくなった。
馳さんの優しい作品も大好きだけど、この手の作品も夢中になってしまう。
野球の話??って期待してなかったら、全然違う(笑)
加倉をはじめ、みんな、みんな狂ってる。
生き残りを賭けて騙し合い殺し合い、凄く面白かった!!
誰もが愛に飢え、欲望を満たし·····そして殺されていく。
結局、手を汚して心を壊して手に入れたものの、何一つと残らなかった加倉が、どうなるのか??
続けて「暗手」読もう!!