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紙の本

珠玉の音楽群

2002/07/24 16:11

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:HRKN - この投稿者のレビュー一覧を見る

私はウィリアム・ウォルトンという作曲家の音楽を、学生の頃よく聴いた。壮麗なオーケストレーション、高貴な雰囲気が漂う旋律、鮮烈なリズム。その興奮を味わうために、何度も何度も聴いたものだ。だが一時期、彼の音楽から離れてしまっていた。それはイギリスの作曲家に向けられた評価が原因である。イギリスの作曲家は、ともすると保守的なイメージを持って語られることが多いように思う。二十世紀ともなると作曲の技術(?)が進み、既存の調性音楽を逸脱したものが主流となってきたからだ。そんな中で美しい旋律を書き続けたイギリスの作曲家達は、作曲史の上では重要視されないのである。ウォルトンに対してもご多聞にもれず、評価は決して高くない。そのことを知り、一時期離れてしまっていたのである。評判の良くないものを喜んで聴いていたのか、という羞恥。

だが、そんな感慨を持ってしまったこと、それは間違っていた。楽しむことに理由はいらないはずなのだ。本書のおかげでそういう気持ちになれた。

本書では、綺羅星のごとく美しい作品を書いた多くの作曲家が紹介される。ヴォーン=ウィリアムズ、フィンジ、ブリッジ、ハウェルズ、ブリス、など。日本人には感動しやすい音楽群だと思う。作曲家の人生、そして特筆すべき作品、と記述が続く。著者が本当に好きな曲が選び取られているのだろう、その記述の雰囲気がいいのだ。「これ素晴らしいよ、聴いてみて!」「こんな曲も書いてるんだよ、ほら!」「この作品には当時の人も感動してたんだよ!」…そんな口調で書かれているわけではないが、本当に好きな音楽を紹介できる著者の嬉しさ、それが伝わってくるのが読んでいてわかる。そして、そういう雰囲気に包まれているうちに、音楽を楽しむことの神髄を教えられたような気になっていく。

現代に生きる我々が音楽を楽しむ上で、作曲上の評価などは全く必要ないはずだ。保守的であろうが、映画音楽的であろうが、ポップな旋律であろうが、同じように楽しめればそれでいい。ベートーヴェンもエルガーもプレトリウスも、過去の作曲家であるということで括れば、誰も彼も同じ。楽しむ上では何も違いはないのだ。ただ純粋に音楽を感じればいい。そしてイギリスの作曲家の音楽は無心に味わえる作品が多い。

その意味では本書には助けられたような気がしている。本当に好きな音楽を、周囲の雑音に惑わされ捨ててしまうところだったのを止めてくれた。そしておまけに、素敵な音楽をいくつも知ることもできた。私にとって本書は、本当に大切な存在である。

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2004/10/13 01:00

投稿元:ブクログ

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