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図画ミステリとでも言うのでしょうか。本を開いて最初のページに二枚の絵画載ってます。それが本編の事件の重要な手掛りらしい。
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絵画にあまり造詣深くなく、密室・本格ミステリーとして読んだ方は恐らく今ひとつ物足りない推理小説、と思われると思いますが、
イコノロジーに興味を持っている私は抜群に面白かったです。
特に、学芸員の矢部が絵画に隠された意味を図像解釈学で読み解こうとする辺りはテンポもよくて、わかりやすく、とても面白いです。
選評でも触れられている通り、刑事が出てきた辺りは中弛みしてしまいますが、最後まで読むと大胆な伏線が引かれていたことに気が付かされてちょっぴり悔しい思いをしました。
本格モノを読むと犯人やトリックに目星が付いてしまうことが多いのですが、
この作品にはよい意味でも悪い意味でも騙されました。
人物描写もねちっこくなくて、会話の流れもなんだか好ましく、とても読みやすかったです。
この作品を読んで、イコノロジーに興味を持たれた方は、ぜひとも若桑みどりさんの著書を読むことをお勧めします。
「殉教カテリナ車輪」の作中でも書かれているとおり、絵画はミステリーですので。
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1997年から、過去に遡って話が展開していく。
その割に古い感じがする文章。
古くさいのに、軽さがある。
ねらってなのか、作者の個性なのかは、この本しか読んでいないのでわからない。
挿絵に入っている、ミステリーにかかわってくる絵を、作者が描いているというのが驚き。
絵画の謎ときから、一人の画家の晩年に起きた事件を探っていく。
図像学(イコノグラフィー)とか、作中にいろいろ解説があるので、わからなくてもすんなり読める。
手に取った感じや、読み始めの印象より、ずっと入り込みやすく、するっと読めた。
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図像学をテーマにしたミステリー作品。狂ったように絵を描く主人公の裏側にあるどんよりとした人生が、暗く、冷たく、ときに生暖かく描かれていてその世界観にのめり込んでしまう。
密室事件と絵画にこだわりすぎているところが話を中弛みさせてしまっていて残念だが、人物の関わり方や話の構成は素晴らしい。
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不思議な魅力を持つ作品
トリック的にはイマイチだが
ストーリー性はある
この作者の他の作品を読んでみるか
4.2点
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少し前から読んでみたかった飛鳥部勝則作品。図書館利用。予想以上に読みやすかった。
作者自身の絵が冒頭に掲載されているのは斬新。トリックは正直うーん、という感じではある。