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つくりを夫、へんを妻とし(つくりとへんがない漢字は独身)文字を擬人化している書き方の法則指南本。
著者は大正14年生まれの男性との事、妻は夫をたてるように(=へんはつくりより小さめに)という表現が結構出てくるので、今の時代には少々そぐわないかもしれないが、なるほど雰囲気でコツを覚えられるので自分は面白く学べた。
上はバスト(小さめ)で下はヒップ(大きめ)「暑、暮、喜、」なんて少々下品ね。でも覚えやすい。
所々私に美的センスがないせいか感覚的で難しいと思うことも。
例えば「夏」は下の3本足を地につけて安定させよとあるが、「東」は下の3本足は中心だけをつけるのはなぜなのかとか。
答えはきっとその方が上品に見えるからだろう。
90ページまで書き方指南、残りは手本。
常用漢字と主な人名に加え著者が選んだ漢字合計3124字の楷書行書のお手本が掲載されている。
“指が覚える~”とタイトルにあるように、指でなぞって練習するようにという意向もあってか、ページ数があり分厚いので(ノートのように開いたままにできない)紙とペンでの練習はし辛い。
著者による通信添削の案内があるが、流石に亡くなられているだろうなぁ。玉梓の会はまだあるのだろうか。