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日本最大のソフトメーカ「ナノクラフト」の経営するテーマパークを訪れたN大生西之園萌絵と友人たち。そこでは「シードラゴンの事件」と呼ばれる死体消失があったという。彼女らを待ち構えていたかのように事件は続発。すべてがあの天才の演出によるものなのか!?全編に漲る緊張感!最高潮森ミステリィ。
第1作「すべてがFになる」のあの究極の天才が帰ってくる?
「すべてがFになる」が「Perfect insider」なら
「有限と微小のパン」は「Perfect outsider」!
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S&Mシリーズ10作目にして完結編。塙社長の「天才を演じる天才的才能は持っていた」というセリフが気に入っています。
でも、シリーズ最後としてはこの終わり方は納得いきませんね。犀川先生が萌絵以外の人のために走るなんて・・・。
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段々と分厚くなるな、このシリーズ。
最終巻は京極並です(笑
大きく広げられた舞台に、端の解からない演出。
それらは全てあるひとりの相手に対して天才が仕掛けた罠。
全てが伏線、全てが理由。
最後を知って、秋野は本当、このシリーズが好きになった。
殺人事件を解くのか、天才を捕まえるのか、
萌絵が成長するのと共に、犀川先生もゆっくりと進む。
次のシリーズを読んで、最後の最後で、番外編とかも読んで、ようやく秋野は繋がりの意味を知った。
本当、自分で考えない想像しないにもほどがあるな、と知った今では笑ってしまう。
けれど新しいものが出るたびに、世界がゆっくり広がっていくのも楽しいものでもある。
ずっとずっと、森小説を読んでいける幸せでもある。
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S&Mシリーズ最終章。ゼミ旅行の下見と称して、長崎のテーマパーク・ユーロパークにやってきた萌絵、洋子、ラヴちゃん(ラヴちゃんは金子君目当て)ユーロパークを経営するナノクラフトは日本有数のソフトメーカであり、その社長・塙理生哉は親同士が決めた萌絵の婚約者だった。初日、塙の招待でパーク内の教会を訪れた萌絵は、あの真賀田四季に再会する・・。そして萌絵たちの周りで次々と起こる不可解な殺人事件・・。常に四季の影がつきまとい、那古野にいる犀川先生との連絡もままならない。どこに居ても何をしてても真賀田四季が背後に居るようで・・緊張感が続く。何といっても相手は天才中の天才。太刀打ちできない。何のために萌絵や犀川に近づくのか。それにしても四季は、まるで人間とは思えない。天才的な頭脳を持ったアンドロイドのようである。人間の感情も言葉も人の命ですら、彼女のとっては意味が無いこと。けれど犀川の心のどこかでそれに呼応するところがあるのだ・・。萌絵の気持ちが完全に犀川先生と重なる日は来ないのだろうか。
ミステリとしては、『見たままを信じるな』ということ。そんなのあり?と思ってしまう場面もあった。
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ミステリを読むと感じる「そうだったのか!」が森ミステリにはないと思ってしまうのは、私が理系だからなんでしょうか。
でも面白かったよ。長かったけど。
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S&Mシリーズのラスト。
第一作がの「すべてがFになる」がThe Perfect Insiderだったのに対し、今作はThe Perfect Outsider
やはり真賀田四季ですね。
彼女の存在は事件とかそういうくだらないものをすべて吹っ飛ばしてしまう。
思考を追うのが非常に面白く楽しかった。
素晴らしい。
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価値とは何か。生命とは何か。人間とは何か。
疑問、疑問、疑問。
以前にも犀川助教授が一人称で言っていた。「問題を解くよりも作る方が難しい」なんだかそれを思い出す。
自分の存在価値がないということをあらためて考えてちょっと落ち込んだ。
そんなことは置いといて、天才が3人になった!あの天才が再び現れた!そして萌絵も同じ要素を得た。
この主題は人間、命、思考を分析していった結果、何をもって人間の価値とするのか。という難しい話が織り交ぜてある。それは疑問。そして装飾。
とうとうと繰り返し語られる理論も、最後の種明かしもびっくり流石のミステリーでした。
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ついに完結! S&Mシリーズ第10弾!
萌絵、犀川、四季(三角関係?)のそれぞれの未来は――!
千衣四季が可愛すぎる!
萌絵泣きすぎ!
浜中センパイのへたれ!
金子くんカッコイイ!
洋子、愛の友情に乾杯!
国枝先生つえぇ!
香奈芽さん、嫌いじゃないよ!
・ああ、もう言葉にならない読後感……。この感情が切なさに向いているのは確かで、明るさもあるわけで、希望と失望が同時に混在しているようで、素敵な終わり方だった。
・N大メンバー勢ぞろいで、見事なSMシリーズの集大成だった。各章に既刊作品から文章を引用文として載せている辺りもそれっぽい。全てはこのために、みたいな感じで。
・いつまでも世津子さん、瀬戸千衣、犀川先生の関係が続いてほしいと思った。パラレルワールドでいいから、この三人のやり取りを見てみたい。『四季 冬』はここにつながってたんだなぁ。
・もっと四季博士と犀川先生が一緒にいるところが見てみたい。
四季←?犀川←萌絵
・瀬戸千衣と世津子さんの関係が良くて、あぁ……切ないなぁ……。
・ミステリィ? 何それ? 食えんの?
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600ページにも及ぼうかという分厚い本。
手にとるのに、少々ためらいが…。
舞台は珍しく、那古野(名古屋のこと)を離れて、長崎。名前は「ユーロパーク」だが、どう見ても、描写は「ハウステンボス」。
実はこの正月休みに行ってきたので、地理関係が手にとるようにわかる。それゆえ、妙にリアル。
このシリーズの第一作である「すべてがFになる」に登場した真賀田四季博士が再登場して、犀川&萌絵をおちょくろうとする。
副題が「THE PERFECT OUTSIDER」ということで、「すべてがFになる」の副題の「THE PERFECT INSIDER」と対になっているところがミソ。
しかし、内容は、バーチャルリアリティの概念を駆使した、超理数系ミステリー。
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一気に読めました。このシリーズにハマりそうです。主要人物が在住、あるいは舞台になる地名を漢字変換していますが、私自身地元なので前作と含めて楽しめました。
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S&Mシリーズ最終作。
第一作と見事に対を成した表題、全ての章タイトルに「Pan」があり、引用文はそれぞれの作品から。
美しいなあ、本当に美しい。惜しむらくは熱心な読者でない私は後ろの二つに全く気がついていなかったことw
大きな柱は虚構と現実。
できることだからといってやらなくてはいけない、というわけではない。
そっちの方が簡単なのよ、と微笑んだ彼女の顔が目に浮かぶような錯覚。
人の心の鮮烈さを万華鏡のように愛でたかった彼女を犯行に至らせなかった理由は、倫理観ではなく経済観念。
それが天才の証かどうかはおくとしても、少なくとも作者が見たのは私とは違うものだった。
やっぱりS&Mシリーズは鮮烈だ。
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「すべてがFになる」の四季博士再登場。かなりイメージが変わりました。この作品は11年前だから、WIN98でインターネットが普及した頃ですよね〜、あの頃のバーチャルは玩具レベルだったと思います。この作品は、現在なら理解できますが、まさに時代の先取りでSFだったでしょう。
四季博士相手ということで、犀川は最初から積極的だし、萌絵もやけに可愛い。他のメンバーもうまく絡み、シリーズの最高傑作。まぁ、推理小説としては疑問もありますが(笑)
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S&Mシリーズの最終作。
英題が示すとおり、一作目『すべてがFになる』と対称になっている。
読後、早く続編が読みたくてしかたがなかった。
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犀川&萌絵シリーズ最終巻。「終わらないで…!!」と思いながらも一気に読んでしまいました。
シードラゴン/ナノクラフト@長崎/真賀田四季/パン
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S&Mシリーズの最後を締めくくるにふさわしい面白さ!ものすごく分厚いけど読み始めたらあっという間に時間がすぎ、ページが進むにつれ、読み終わってしまうのがさびしかったぐらい。謎解きよりも犀川先生、四季博士の二人の世界に心奪われ、正直、最後の方は事件の真相なんてどうでも良くなってました。それにしても、四季博士が可愛すぎてずるい!
この勢いでVシリーズ、そして四季へと行ってしまいそうです。