紙の本
風のようにさらっと読めてしまう本
2001/08/25 07:51
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投稿者:みんみん - この投稿者のレビュー一覧を見る
36歳のOL、来実子は、わざとみずぼらしい格好をして、生まれて初めて娼夫を買おうとしたが、気が変わり止めてしまう。ある日、その娼夫、由貴(ゆたか)が再び来実子の前に表れて、2人の妙な関係が始まる。
男性不信になりかけた来実子が、ゆすられようとしているんじゃないか嘘を付かれているんじゃないかと疑いながらも、少しずつ由貴に好意を寄せていく姿がいじらしかった。
風のようにさらっと読めてしまう本。
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小説。複雑な興味から娼夫を買う気になった主人公が、その娼夫とプライベートで接近していく物語。主人公に嘘がないのに比べて、娼夫はどこまで本当なのかよく分からない、全部本当と信じきれない要素を備えているところが、純愛に結びつかないのだけど、真実であろうと虚偽であろうと、気持ちに正直になった者が勝者だと思える、最後のシーンが切ない。これはゲームか? ほとんどの頁を独占してきた二人のやり取り、主に娼夫側が指し示してきたものは、一体なんだったのか。これが恋なら、お互い残酷。初対面の動機で躓いたにしろ、意地の張り過ぎ。でもどこも修正する箇所がない流れに、切なさが募るばかり。でもこんな関係もピュアでいい。プラトニックな物語。
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娼夫を好きになる,十代の恋のようなお話。
由貴って名前はよくないね!!
「ゆき」とよめるし、「よしたか」ともよめるし…。
まさか「ゆたか」だとは思わん =3
くどい名前 NG
んで、由貴が万引きするところッ!!
万引きで魅力ガタ落ち
悪くてモテる条件の一つに、危険なマイナス面やもんね~
家庭がごたごたしてるという理由でひねくれるのには反対です。断固反対。
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評価は最低なのだけど安定したストーリーと感情の起伏なく楽に読めるのでこの人の作品は時々よみたくなる。今回は娼夫と30過ぎの女性。
大学院の男は生活臭を全く感じさせず、嘘か真実か分からない。ただ女性に、母親に嫌悪と愛されたい願望が見え隠れしてくる。その過程を楽しんでいるのか、それともヒマを持て余しているのか彼の心の内を暴こうとしているのか。結末はないけどこういう人種もいると教えてくれる作家でもある。