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「子どもが壊れる家」を読んでるうちに、もう少し詳しく少年Aについて読みたくなったために急遽読んだ1冊。
犯罪に至るまで、様々なサインを出していた少年を救うことはできなかったのかと思わずにはいられない。
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少年犯罪は数あれど、もう忘れてしまったほとんどの事件。
だけどなかなか忘れることのできないものもある。
これはその一つ「酒鬼薔薇」
まあ供述や心理テスト、彼の描いた絵(本には載ってない)でわかるのは否定的な意味ではなくこんなもんだろうなという印象
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先日『友罪』を読み、モチーフとなった事件は本当にたくさんの著作があり、関連する本としていくつも列挙されるなかから、高山氏の本があったので読んでみた。
この本の少し前に、同事件のルポとして『地獄の季節』という本を出しており、その続編的な意味合いで本書を書いたらしい。
事件の概要については、あえてここで取り上げる必要もないだろう。
著者も本書では、事件の前後、その当日などにも触れつつも、後半は、精神鑑定に携わった人々への取材や専門家などの意見を交えながら、少年の内面に少しでも迫るべく、苦心している様子がうかがえる。
専門家たちの意見を読みながら私に見えたのは、生きることに苦しむ少年の姿だった。
犯した罪は許されないが、何かが少し違っていたら、ここまで精神を歪ませることなく、これほどの罪を犯すことなく、乗り越えることができたのかもしれないなと思うと、やるせない。