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Wild winter Blankey Jet City みんなのレビュー
- 高尾 知之 (著), Recca sha (編)
- 税込価格:2,096円(19pt)
- 出版社:双葉社
- 発行年月:1998.12
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紙の本
幸せな記憶の記録
2000/08/20 04:42
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投稿者:天宮タビト - この投稿者のレビュー一覧を見る
ブランキージェットシティの解散は、今年上半期のロックシーンでは間違いなく「事件」だった。「イカ天」でデビューし、独特の世界観をギター・ベース・ドラムというロックの最小構成で10年間表現しつづけてきたこの天下無敵の3ピースバンドが、シーンに与えてきた影響は決して少なくない。椎名林檎など彼らをリスペクトするアーティストの数もまた、半端ではない。
ブランキージェットシティの公式サイトには連日彼らの記憶を求めて今も大量のファンが訪れている。彼らの中で幸福だったころの「記憶の記録」として今も読まれ、常に引き合いに出されているのがこの「Wild Winter」だ。
凡百のインタビュー本と違い、個人的に彼らと親しいひとりのライターが、ファンクラブ会誌用にずっと継続してインタビューして来た文章だから、本当に雑談に近いようなナマの声が聞ける。しかも彼らを知らない人間から見ればほとんど楽屋落ちのようなものになってしまうところを、絶妙のユーモアでまとめてあげているため、3人のロックミュージシャンの歴史を肌で感じさせる内容になっている。身体中に刺青を施し、コワモテの印象で知られる彼らが、こんなにも馬鹿で優しくておかしいヤツらであるということが、見ていて楽しくなってくるのである。
解散が決して行き詰まりでなく、新たな模索の始まりであることを教えてくれる幸福な一冊であることは間違いない。
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