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金田一耕助って、結構妄想で推理してる気がする。
でも好き!横溝正史‼︎
犯人(共犯者…?)の性別とか最期とか、最初から想像がついた通りで…笑
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長い。読むのに凄く時間がかかったが、後半はあっという間でした。私の印象では、一彦はかなりイケメンのイメージです。金田一先生も大活躍でした。
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久しぶりに読みごたえのある500ページ超えの金田一耕助ミステリー作品でした!
ある女性のかつての夫だったことのある男性4人が相次いで亡くなった真相は何か?ということで、複雑な人間模様が絡んでいき、最後に事件の全貌が明らかになるのでした。
真犯人は中盤あたりで読めたのですが、さすがにその動機までは見抜けませんでした。
金田一耕助シリーズの終盤作は長編続きのようです。
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このシリーズの醍醐味と言える
おどろおどろしい雰囲気もなく、
爽やかな軽井沢を舞台に
地味な事件が起こる。
600ページ近いボリュームもあって
なかなか読むのに苦労したが、
終盤ではその苦労が報われる程の
悍ましい真相が用意されていた。
横溝正史は流石に凄い作家だ。
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再読。
それでも面白かった。
長いけれど、後半は事件解決に向けて一気に展開していくので読む価値はあり!
金田一耕助行くところに、事件あり。
今回も大活躍。
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四人もの男と結婚を繰り返してきた美貌の女優。その夫だった男が次々と死を遂げていく。そしてまた一年、再びすべての関係者が揃い、元夫が殺された。
登場人物が多く、その関連を描いていくのに、多少導入部のもたつきを感じる。が、その分読み進めていくと、ボリュームに読み応えがある。
多くの登場人物が「こんな人だったのか?」と思わせる裏の顔、秘密を抱えており、そのあたりがタイトルとなっているようだ。
「本陣殺人事件」などの田舎での事件とも、都会での事件とも違う、軽井沢という舞台。台風という設定も面白い。
ユーモアある描写が多く見られるのは、だいぶ後半の作品だからか。
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戦前戦後を通じて映画界のスターである鳳千代子には四回の離婚経歴があり、そのうち最初と二番目の夫は不可解な死を遂げていた。
今また三番目と四番目の夫が軽井沢で変死を遂げ、金田一が捜査に乗り出す。
大女優の派手な男性遍歴を軸にマッチ棒のパズルや不可解な数式、そして奇妙な所で見つかるライター等魅力的な小道具満載の長編。
ただ長さの割にそれら小道具が活かされているとは言い切れず、事件の解決も金田一の捜査や推理ではなくある人物の独白によって終わってしまうのが味気無かった。
推理小説とは必ずしも探偵が解決するとは限らないと割り切ればそれなりに楽しめるのだが。
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かなりのヴォリュームなのに、それを感じさせず、「いつの間にか話が長くなっていた」印象です。
舞台は軽井沢。そこで起こった殺人事件と、複雑な人間模様・・。
終盤の犯人の“豹変”ぶりにゾッとしましたが、個人的には、樋口操夫人も怖かったです(こんな人と、ご近所にはなりたくないですな・・)。
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500ページの読み応えのある長編作品。
最初に江戸川乱歩に捧ぐとあるが、乱歩作品に影響を受けたものなのだろうか。
冒頭に登場人物紹介があるので、名前を覚えられない私には助かった。
土日に一気に読んだので、霧の降る軽井沢の世界にたっぷりひたれた。
金田一耕助シリーズは、今の時代にはない上流階級の暮らしをする人の世界の中での作品が好きだ。
御用聞きの小僧、婆や、暮らしが落ちぶれたなんて言いながらいちいち細々としたことを頼む、あの感じが私にとってはファンタジーに近い。
霧が深く前もよく見えないゴルフ場の描写などはホラー的な雰囲気も楽しめる。
冒頭の心中に向かうシーンはもの寂しく心に残った。
美沙に毛糸を拾わせようとして色盲を指摘した時のシーンは思いもかけなかったのでドキっとしたし、ゾッとした。
個人的には千代子さんのその後や忠熙とどうなったかも知りたかったなぁと思った。
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1974(昭和49)年刊。横溝正史の生没年1902-1981を考えるとこのとき既に72歳。もう晩年と言ってよいかもしれない。
本作では4回も結婚し今新たに5人目と交際している大女優を中心に、避暑地の軽井沢で複雑な人間関係が殺人事件の背景として構築される。別荘を持っている人々が大半だから、富裕な層である。
本作の舞台は1960(昭和35)年。テレビが各家庭に爆発的に普及し始めた頃のようだ。
『白と黒』(1961)と同様、文体は軽く、江戸っ子の口上のように剽軽で滑らかだ。この軽さは、昭和20年代の『八つ墓村』等の傑作群で恐怖やおどろおどろしさを喚起し読者を巻き込んでいったあのエモーショナルさとはほとんど反対のものである。「そのとき、金田一耕助はこの後すぐにあの陰惨な事件に発展しようとは夢にも思わなかった」というような煽りの予告もかなり減った。あの怪奇趣味とエモーショナルな物語ストリームに惹き付けられた者としては、ちょっと物足りない。
老齢によって文体が淡泊になったのだろうか。時代の変遷により、かつてのあからさまな情動喚起の手法が古びてしまい、ドライで軽く、「シラケ」へと向かって世間の言表フィールドが変容してきたことも、この作家のフィールドに作用しているのではないだろうか。ドライさへの時代変容は、松本清張ミステリのクールで残酷な文体の展開とも一致しているようにも見える。昭和49年といえば昭和30年代に充実期を経験した清張作品よりも、さらにそのずっと先の時代に突入している。
そう思うと、失われたストレートさ、あのエモーショナルな文学ストリームへの郷愁は深い。ストレートな気分の表明がダサくなってしまった時代、全共闘以後のこの時代は何かを隠蔽することによって成立しているようにも見える。
しかし、本作はクライマックスから終結までの部分は緊張感があって良い。最後まで読むと、『白と黒』と同様に、どうも横溝正史はかつての怪奇趣味の代わりに、歪んだ性のグロテスクさに心を惹き付けられたようだという風に思える。中盤の弛緩を補うような終結部だ。
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ようやく読了。
会話場面が長いことや、時代があちこち飛んだり、鳳千代子の元旦那さんが4人いたりしてちょっとわかりにくい。でもその会話がとても昭和チックで上品であり、金田一耕助がウロウロしながらもきっちり謎解きをする場面は秀逸☆
古谷一行さんのドラマで結末は知ってたけど笛小路篤子と美沙が本当に怖い。
最期もこれまたゾッとするけど、これぞ横溝正史って感じ。
題名の仮面舞踏会、まさに、です。
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正確に書くと星3.8。
王道の金田一耕助シリーズって感じ。
やっぱり設定とか、解決までの過程とかが細かく描かれていて良い。
最後は昔の小説あるあるな気がする。
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初めての横溝正史作品だったけど、テンポの良い昭和の日本語がとても心地よく、かなりの長編なのに楽しく一気に読めた。
ストーリーも非常に面白い。物語の背景にずーっと流れているそこはかとない狂気感に惹き込まれた。
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誰が犯人か最後まで分からなかったので、最後まで面白く読めた。操の責めている時は長かったしそこまで面白く無かったので辛かったけど。あと、今までと違ってマッチを巡る着想が、最後の最後にそこに繋がるんだという伏線回収も驚きがあって面白かった。色盲の生まれが犯人を見つける、犯人がどういう人物か分かる一端となるのが勉強にもなってある意味感嘆した。トリックというよりは、探偵として、どう犯人を導き出すのかがよく分かって良かった。
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仮面舞踏会
プロローグ
第1章 大貴族の朝の食卓
第2章 役者は揃っていた
第3章 考古学者
第4章 女と考古学
第5章 マッチのパズル
第6章 蛾の紋章
第7章 楔形文字
第8章 箱根細工
第9章 A+Q≠B+P
第10章 祖母と孫
第11章 師弟関係
第12章 考古学問答
第13章 目撃者
第14章 青酸加里
第15章 操夫人の推理
第16章 万山荘の人びと
第17章 下司のカングリ
第18章 誰が青酸加里を持っているか
第19章 佐助という名のピエロ
第20章 グリーンは知っていた
第21章 霧海
第22章 ライター
第23章 もうひとりの女
第24章 操夫人の冒険
第25章 尾行
第26章 悪夢
第27章 崖の上下
第28章 信楽の茶碗
エピローグ
講談社「新版横溝正史全集 第17巻」 1974年11月
(原型 「仮面舞踏会」 宝石 1962年7月~63年2月中絶)