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しばらく前に古本屋さんで集めておいた杉本画伯による表紙絵版。主人公の美女が描かれ頭には不気味な蝙蝠が。紙は焼けてしょっぱい感じになっているのですが、その感じがまた小説の雰囲気を引き立てています。なんてたって、源頼朝の末裔が住まう伊豆の孤島に起こった昭和初期の変死事件からスタートするのですから。最近復刻版が出てますが、ぴかぴかの紙で読むより絶対雰囲気でまっせ。
絶世の美女をめぐっての孤島の密室、さらに重なるトリックに、作者特有のどろどろした因習などは影が薄れてしまう感じですが、めずらしく今回は大団円といっていいのではないでしょうか。
BGMはもちろん「犬神家の一族」のサウンドトラック。往年の角川映画のチープな感じを引き立ててるし、やっぱり横溝作品にはぴったり。
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映画版と全く別物。映画版のオチの方が良かったけれど、これはこれで横溝さんらしくて好き。
映画版はほぼオリジナルじゃないか。
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普通に面白かったです。
横溝正史は確かですね。
ただ、動機がちょっと弱かったかなー、と。
描写されている犯人のキャラクターと連続殺人をする理由にちょっと違和感があるかな。
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小説で金田一耕助を読んだのは初めてです。
稲垣さん主演のドラマを昔にぼんやり見た。
初めは読みにくかったが、文章は慣れてくると読みやすく感じた。冒頭の智子が花束を海に投げ込むシーンとか、映像を想像しやすいシーンがたくさんあった。演出力高いなー。
とにかく、おもしろかったです。犯人より結末が気になって読みました。犯人はとても健気で哀れだと思います。でも真犯人には色々つっこみどころがありすぎて。日下部氏を殺害して、どうしたかったのか。琴絵さんと戸籍上結婚できたのは不本意だったのかとか。いろいろ謎。
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金田一ジッチャンの方の事件簿。
源頼朝の末裔と元皇族というロイヤルな血統が交錯するミステリー。
密室あり、暗号あり、新聞の切り抜きの脅迫状あり、アリバイトリックありと、推理小説のギミックも盛り沢山ながら消化不良は一切無く、伏線も全て回収されて大満足の読み応え。
『八つ墓村』や『犬神家の一族』ほど一般的な知名度は高くないが、単体の推理小説として至極。
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デブに厳しい横溝先生。はにかみ屋なデブだっていますよ!何やっても「デブのくせに」と書かれ、デブならどんなチョコレートでも食うだろ扱い。しかもなんかイケメン無罪な流れになってきてヒロインよりよっぽど可哀想だった。19年前の事件と新たな事件の関係から犯人が推測できてしまうのが残念だが、トリックよりプロットが秀逸な大横溝のストーリーテラーぶりを久々に堪能した。ヒロインの美貌を描写するところで、とにかく読者は各自で超弩級の美人を想像するようにと指示してるのが斬新だった。丸投げかい。
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中学のときの親友が横溝正史が大好きで、いつも読んでたことを思い出す。私は今まで、横溝正史詠んだことなかったけど、これはミステリー苦手とする私でもつまづかずに読めて面白かった。ただ、出てきてから智子が急に派手な感じに豹変したのはなんでだったのかな?ってちょっと疑問。特にそこは筋とは関係なかったみたいだし。
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久しぶりの金田一耕介シリーズ。
今回はそんなにぞぞーっとする感じはしなかった。
どっちかというと、日本の伝説・昔話みたいな感じぃ。
源頼朝の血を引く子孫の琴絵と、宮様の息子が結ばれなかったことから事件が発生していく。
いろいろな人が、犯人の感情のために殺され、事件の背景を知り全てを失ったかにみえた智子だけど、最後は心暖かくなる終わり方で良かった。
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やはり金田一耕助シリーズは長編ですね!しっかりとした事件背景と複雑な人間関係が妙ですね!
この作品も絶世の美女を中心とした愛憎劇という内容で、登場人物のいろいろな思惑が悲劇を招くという展開で、最後に事件の全貌が明らかになりスッキリしたのでした。
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これで何冊目になるのか「ひとり横溝正史フェア」。
今回はこちら「女王蜂」。
こちらはタイトルがいい感じです。横溝正史のタイトルは、なんとか殺人事件とか悪魔がどうしたといった、ちょっと野暮なものもチラホラですが、「女王蜂」というのはなかなかいいと思います。
伊豆方面にある小島、月琴等。
その月琴等に暮らす大道寺智子は、亡き母の遺志により18歳になったら東京の義父のもとへ行くことになっている。
加納法律事務所から、智子の月琴等から途中立ち寄る修禅寺を経由して東京まで移動に付き添ってもらいたいという依頼を受ける金田一耕助。
修禅寺のホテルで、智子にまつわる殺人がはじまる。
孤島である月琴等、そこに暮らす大道寺家は頼朝の後裔であるといった歴史を絡めた家系や、元宮様といった余り推理小説ではなさそうな人物だったり、横溝正史の好きな美しいヒロインなど魅力溢れる設定が揃っている。
また、推理小説ファンなら悦びそうな、開かずの間で起きた惨殺事件。
殺人事件のトリックや恋愛などもある盛り沢山な内容だ。
この作品はそれ程戦争を匂わせる描写はなく、ホテルでの滞在や歌舞伎を見物に行くといった描写のある、どちらかというと華やかさのある作品だ。
とにかく智子は美しいらしく、可能な限りの美しさを想像してもしたりない程に美しいらしい。やはり推理小説には美人は必須だ。
美しいヒロインを巡ってこそ事件は起きる。
気になったこととして、智子の結婚相手候補の男性の人物描写でデブというものがある。
デブって。
デブは無いんじゃ、肥満気味とか、せめて肥ったとか。
デブはちょっといかんでしょ。
差別語とかよく知らないけれど、それ以前に子供じゃないのだから、余りにも稚拙な表現ではないかと思ったりする。その、デブという表現がまた多い。
作品自体と関係ないところを気になってしまった。
ラストはまさに大団円という感じではあった。
でも金田一耕助がもう少し犯人の心情を斟酌していたら、とも思える。
何というか、こういう形で真実をすり替えるというか、形を変えるというのか、うまく言えないけれど、いたわるというのはこういうこととは違うのではないかと思ったりする。
小説をまだ読んでいないひともいるかと思うので、ズバリ書けない歯にものが詰まった気持ち悪い書き方になってしまう。もどかしい。
この作品は舞台も月琴等から修禅寺、東京から再び月琴等へと変わり、ひとつの場所で事件が起き解決することの多い横溝正史作品の中では少し異色かもしれない。
人間の心に秘めた思いが描かれており決して明るくはないが、重苦しさもそれ程強くないところも珍しいと言えるかもしれない。
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美しき佳人の出自の秘密、彼女を巡って起こる連続殺人、終盤で明らかになる衝撃の真実…。
いつも通りの横溝ワールド。
それ以上でも以下でもありません←
強いて言うなら、今作はゲテモノ()枠なキャラクタがいなかったのが物足りなかったかな←←
それにしても、横溝先生、チョコに毒入れるの好きね。
金田一シリーズは、おふくろの味って感じがするな。
いつも通りの味を期待しちゃう。冒険されると萎える感じ。
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ミステリアスな孤島、魔性の美女、名家、昭和初期。設定が好み。金田一がかなり速い段階で犯人の目星がつくところに感心。被害者が、誰の弱味を握れば自分が有利に働くか、その弱味を握られては困るのが犯人…成る程です。
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これも昔ドラマで見た記憶がうっすらとありますね。読んでみても覚えていたのは主人公の登場場面ぐらいでしたが。
これぞ、横溝作品の集大成では!?と思って読みました。
絶世の美女、世代を超えて続く血の歴史。
が、他の方の書評を読むと厳しかったりしますね。トリックが稚拙だとか、過去の話に比べて現代の重みが足りないとか。
でも、まあいいじゃありませんか。
「女王蜂」というタイトルからは男を手玉に取っている女のようなイメージも浮かびますが、主人公はどうもそうでもなし。どこからつけた題名かちょっと疑問な気はします。
文庫版の表紙も意味深なんですが、どういうシチュエーションでしょうか??
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とにかく抜群の面白さ。読んだこともあるし、テレビでも何度も観たはずだけど、全く覚えていないことが衝撃だった。
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石坂浩二版金田一観たけど
智子は中井貴一のお姉さんじゃないなー
申し訳ないけど花がなさすぎる
目が追わない魔性の女ってないでしょ