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紙の本
漢字が大の苦手だった息子が、この本のお陰で漢字博士と呼ばれる様になりました。
2004/05/04 12:20
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:博士の母 - この投稿者のレビュー一覧を見る
私の息子は、今年3年生になりました。
本を読むことと、漢字が大嫌いで随分と困らせてくれたものでした。
丁度一年前の今頃のある日の事です。(今でもハッキリと覚えています)
学校から帰って来るなり (ただいま!) も言わず唐突に
「僕の名前、漢字でどうやって書くの? 教えて!」
と言われ何の事やらさっぱり解らないでキョトンとしている私に向かって、
「クラスで自分の名前を漢字で書いている人が何人も居たから、僕も漢字で書けるようになりたいの」と、眼を輝かせて私の事を見つめて、書いて教える迄、私の傍を離れようとはしませんでした。
「これは、いいキッカケになるかも知れない!」
と思い、慌てて本屋さんをはしごして、本が苦手な息子でも手に取って読んでくれそうな漢字辞書はないかと探していた時この「漢字九九」と出会いました。
手にとって中身をパラパラと捲って見た瞬間、「これだ! あればいいな〜と思っていた通りの本に、よく出会えたものだ」と感心した程です。
子供に「お土産だよ〜ん」と言って渡した所、大喜びで、まず三コマ漫画だけを読みあさっていました。
何日か経って一緒にお風呂に入っていた所
「ママ、僕こんな漢字も書けるんだよ」
と、湯気で曇った風呂場のガラスを、黒板代わりに漢字を書き始めたのです。
しかも、まだ学校では習っていない漢字を得意気に書くのです!
ガラスを曇らせないと書けないものですから、ガラスに向かって
「ハァー!」「ハァー!」と、見ている私が息苦しくなりそうな位、息を吐きかけて、ガラスを曇らせ、書いては消し、書いては消し、の繰り返し。
(時たま私達が習った頃と書き順が違っている字があり、ケンカもしましたが、いつも私の負けでした)
よくぞ、ここまで漢字が好きになってくれたものだと、心から感謝しました。
ふと気が付くと、毎日ランドセルに入れて学校にまで持って行っていたようです。
「新しく習った漢字を使った熟語を発表する時に便利だった」と言っていました。
3年生で辞書の引き方を習う様ですが、2年生からこの本を使っていれば慣れたものです。
個人差はあるかと思いますが、2年生の初めの頃が、漢字を得意とするか否かを大きく分ける境目になる時期だという事を、私は子供に教わりました。
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