身構える必要なし
2001/06/23 01:56
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投稿者:あふらま - この投稿者のレビュー一覧を見る
なぜ働いているのだろうかと考えたことありませんか? 確固たる反対意見を持ちながら、場の雰囲気で発言できなかったことありませんか? 会社と自分の関わり方について考えたことありませんか?
このようなことを考えたこと、経験したことがある人は是非本書を手に取ってみてください。「組織」というと、ハコ型で、官僚制というなんとなく重苦しいイメージが沸きがちですが、本書では、さまざまな組織の捉え方が紹介されています。
組織の中の個人。個人と組織の関わり方。など、個人の視点にたった組織論を展開しています。こういった類の本は多分に実践とかけはなれている事がありますが、本書は実際に働いている人にとってもわかりやすい内容になっています。
ネットワーク社会の到来。ベンチャー企業の増加。終身雇用制のゆらぎ。などを考えると、組織におけるリーダーシップや、組織変革などは、押さえておくべき事項でしょう。
変化に直面した時、どのように行動しますか?感じますか? 21世紀も20世紀と同じような組織でいけると思いますか?
組織がなければ、達し得ない偉業がありますが、その組織を動かしているのは、結局は個人です。本書を手に、組織について、個人と組織について、ネットワーク社会の組織について考えを巡らしてみましょう(出来る方は実践も)、また 常日頃、働きながら考えていた事、感じていた事などを体系的に整理する良い機会です。オススメ!
経営組織論って面白い
2000/09/20 14:01
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投稿者:dakara - この投稿者のレビュー一覧を見る
いまのところ、経営組織論では固まった理論的枠組みというのはないようです。そこで、本書は「組織とは何ぞや」を問うのではなく、「組織とはこういうふうに見ることができるのだ」という組織を分析するための「メガネ」を提供してくれます。特に冒頭にある「10の組織観」は、いままで気づかなかった組織の側面に気づかせてくれます。経営学、特に経営管理論や経営組織論をはじめて学ぶ方にオススメします。
考える“軸”を与えてくれる本
2000/08/28 11:48
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投稿者:sachi - この投稿者のレビュー一覧を見る
コンサルティングという仕事をしており、様々な問題について、最後にはプレゼンテーション資料にまとめてクライアントに提示することが要求される。
物を考えるとき、いつも突き当たる困難は“軸”を設定することだ。あるときは数直線上に、あるときはプロコンに、あるときはマトリクスに、とアウトプットの形は時と場合により様々だが、そのクオリティは軸を設定したときに決まってしまう。
安易に「理解した気分」を与えることに終始する本が多い中、この本は、読者に組織を考える上で非常に多様で良質の軸を提供してくれる。のみならず、さらに深く考えるヒントを与えてくれる本だ。とても勉強になった。
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組織論と呼ばれる分野の本なのかな。
おける組織の役割に関する理論のようなものを最初にざっと紹介した後、
それらの根拠となる理論を紹介したり
組織の成員のモチベート方法だとかリーダーシップのあり方が書いてあったりだとか。
新しい発見がけっこうあったし、おもしろかったけど
最後の方は適当に読んでしまったせいか単に頭が悪いせいか、
全体的にあまり覚えてない。。。
ぜひ、もう一度読みたい本です。
まだ組織論ってのをよく知ったわけじゃないけどきっと入門書としてかなりいい本だと思う。
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▼2008/10/17購入@堀之内ブックオフ。
▼2008/11/20経営組織論(第8講:組織文化論?)で紹介:
第7章が参考に
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著者は金井氏である。京都大学出身で、MIT、基本的には学術系である。
よって、リアルなビジネス現場の声からというよりも研究って感じ。
あまり役に立たないかもな・・・と一抹の不安(笑)
本書のポイントは冒頭に記載されている通り、個人の視点に焦点を当てている。
さらに、ダーバーシティを認め、安定的よりもイノベーション、ミドルの役割、
そう言った事に着眼している。であるから、組織形態の話とかはほとんど出てこない。
(実はちょっとだけ記述されているけど無いに等しい)
つまり、ネットワーク型組織、事業部制、カンパニー制、機能制とかそういった事を
期待すると痛い目を見る。これらを期待するなら、「組織のデザイン」という、
同じ日経文庫から出ている本が参考になるだろう。
しかし、ポイントさえ押さえておけば決して無駄になる知識ではなく。
特に人事・組織について初心者であるならば、ボリュームは十分だ。
そして、基本的には心理学系になるのでここらへんに興味が持てないと。。。
個人的には、心理学系は極めて好む学問なのでぐいぐいと読み進める事が出来た。
リーダーシップの部分も結構詳しく記述されているので、そこらへんが気になる人にも
お薦めは出来ると思う。もちろん、読んだからと言ってすぐ実行できるとは限らないが、
少なくとも示唆は得られると思う。個人的にも、このあたりが一番示唆を得られた。
リーダーってのは誰もがなれる分けではない。だからこそ貴重な存在である。
しかし、経営組織は奥が深い。
いや、人ってのは奥が深い。そして、そう思うたびに会社の上司の話を思いだす。
「最後は人だ。どれだけ信頼される事が出来るか。人間的魅力を出せるか。」
社内でもそうだし、社外・クライアントに対してもバリューを出して、信頼を勝ち得る。
そのためには、どうやら仕事の実力だけでなく、一見無駄にも思えるような事も
必要らしいかも。。。と考えてみる。
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読みたかったけど読んでなかった一冊。モチベーション、リーダーシップ、組織文化・・・企業経営理論テキストの組織論をほぼ網羅。この人の研究分野は、メインストリームなのだなと痛感します。ちょっと難解な箇所もありますが、「入門シリーズ」らしく、金井節(?)の解説を交えながら…。かなり易しめに解説してあるような気がします。勉強になりました。
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BBTで学んだ内容の復習に。経営組織は、形となる組織の議論ではなく、リーダーシップやモチベーション、人間科学や社会心理学など多岐にわたる研究を組織に応用したものだと思う。
組織の規則や手順の本質的機能は下位ユニット間でのコミュニケーションの必要性を減じるためのもの。つまり、「決まりだからさ」ということでやっているお約束の会議や、規則にのっとったルーティンは、実は次に何をしようかということを、下位ユニットに考えさせない工夫であるということだ。組織の中の、下位ユニットにいる限り、考える必要が無いということでもある。
もうひとつは、改革を求められる組織と、安定を求める組織ではリーダーの存在と役割が全く違う。組織の議論の中で、自分にとって大事なのはリーダーシップ論だろう。まさに、初めて上司という存在になったからこそ、どんな方法でどんな組織を作るか。ある意味、ちょっとだけ頭を働かせても良い環境になったということ。自分は改革を行うのか、とにかく楽しんで素敵な組織を作ってみよう。
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ちょっとアカデミックすぎてわかりにくかった。最後まで飛ばし読みしただけなので、内容は詳しくわからず。
働く人の視点から書いたとあるので、労務管理について知りたい時に再読すべきか?
ミクロ組織論(心理学)とマクロ組織論(組織全体)がある
10個の組織論のどの立場に立って論議しているか自覚することが大切
個人が組織を作り出している
ひとは仕事そのものから満足を感じる
できるマネージャー、すごいリーダー
社内ベンチャー制度
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目次
1. いろいろな組織の捉え方 多様な組織観を探る
2. 組織のなかの個人
3. 個人と組織とのかかわり合い
4. 集団の機能と組織
5. 組織におけるリーダーシップ
6. 経営組織の設計
7. 経営組織の動態化 組織改革
8. 組織全体の方向づけと働く個人
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#読書開始
・-
#読了日
・2017/4/21再読
#経緯・目的
・経営組織論に学生時代から関心深かったので、入門として購入。
#達成、感想
・経営組織論といっても、経営管理論、経営戦略論、臨床心理学など多様な分野と密接に絡んでいるため、何かというのは難しい。
・経営組織論において、組織に注視しがちだが、組織をつくるのは個人であるという考えがある為、組織改革の際は、トップだけではなく個人の意識も改革する必要がある。よって、組織内においてのコミュニケーションは密接かつ風通しの良い関係を構築することが重要。
#オススメ
・経営組織を学問として大きくとらえたい方におすすめ。
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組織を多様な視点で捉えつつ、研究と実務がバランス良く書かれている。制度的な観点よりは、心理やダイナミック性の観点での記述が多い。
また、マネージャーとリーダーについて大きく区別、というか、ほとんど対立的に記述されている。この2つは一般的には混同されていると思う。
ただ、「変革リーダーシップの特徴」という研究テーマの一覧が出ているが、結論、共通点はないんじゃないの、という気がする。
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経営組織・リーダーシップ論の研究者であり、神戸大学経営学部の看板教授である著者による、経営組織論。日系文庫ということもあり、基本的な内容をわかりやすく解説することに主眼が置かれている。ちょうど、人的資源管理論~組織行動学を学んでいるところなので、その復習にぴったり。主に後者が中心だが、組織の制度設計等、人的資源管理論に関する内容も扱われている。
肝心の内容というと、組織というものの定義が非常にふわっとしていて、捉えどころがない不定形であるという認識を前提として、その多様性をいかに外部・内部環境の状況に応じて考えていくか、という視点で描かれている。
具体的な内容で引っかかったのは以下のポイント。
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・集団圧力は、その意見が1人だけの場合には強く働くが、2人に増えた途端にその効果が大きく減少するという実験結果がある。
⇒ということは、少数派であっても1人でも味方をつけることで、集団圧力を弱めることが可能。
・ミドルマネジャーの業務時間が恐ろしく断片化していることは、中長期的な問題を考える思考時間を失わせているデメリットの要因とも捉えられるし、同時に、自分の属する集団内外の人々との交流を通じたネットワーク化による思考の進化というメリットの要因にもなり得る。
・組織を政治システムとして捉える観点は「社の内ポリティクス」という言葉に結びつくイメージにもあるようマイナスとも見られがちだが、組織変革を行う際にはこの政治システムへの対応力が大きな成功要因になっている場合が多い。変革を支えるミドル・マネジャーに求められる能力の1つ。
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ところで、日系文庫は各章の扉に、その章の内容を要約してビジュアル化した図が書かれていることが多く、これが非常にわかりやすい。これ、他の本も真似したらよいと思うんだけど。
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初版は古いが今読んでも初心者には勉強になる。組織の全体像がつかめ、多様な考え方も紹介されている。組織の中の個人を視点に書かれており現サラリーマン、もしくは今後なる人は読みやすい内容。新書の割にボリュームがあり一読だけでは全て把握は出来ないが大まかには理解出来た。また時間があれば読み返したい。
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著者は神戸大学の教授。組織設計の基本的な考え方や組織文化、リーダーシップなどコンパクトにまとまっていました。